2026.10.21
日本橋で300年以上続く老舗の鰹節専門店
『にんべん 日本橋本店』は、1699年創業の鰹節専門店・にんべんの本店です。店内には削りたての本枯鰹節をはじめ、だし関連商品が200種類以上並び、本店限定の商品も展開しています。また、鰹節削り体験では、削りたてならではの豊かな香りに触れながら鰹節について理解を深めることができます。併設の『日本橋だし場 本店』では、削りたての本枯鰹節を使ったご飯やスープをテイクアウト中心に提供。江戸の食文化が根付く日本橋から、日常の中でだし文化に気軽に触れられる場として、鰹節の魅力を発信しています。
にんべんは、1699年に日本橋で創業して以来、320年以上にわたり鰹節の商いを続けてきました。1603年、徳川家康が江戸に幕府を開くと、日本橋には全国から商人や職人が集まり、商人の町として発展していきました。にんべんの創業者・髙津伊兵衛も、この地に店を構えたひとりです。鰹節の商いから始まったにんべんは、事業を拡張しながら、日本橋・室町を拠点に、鰹節とだし文化を今日まで受け継いできました。
創業時の屋号「伊勢屋」にちなみ、「イ(にんべん)」と商売の堅実さを表す「カネ」を組み合わせた暖簾印。江戸の町民に親しまれ、やがて「にんべん」と呼ばれるようになり、現在の社名へとつながりました。
だし文化だけでなく、その原点にある鰹節文化を伝えることを大切にしている『にんべん 日本橋本店』。店内に設けられた体験スペースでは、スタッフの解説を聞きながら、実際に鰹節を削ることができ、削りたてならではの豊かな香りや風味を味わえます。削る際の手触りや、削りたての香りを体感できるのは、商品を購入するだけでは味わえない、本店ならではの体験です。
さらに店内では、自宅でも気軽にだし文化を楽しめるよう、オリジナルの鰹節削り器やだしポットなども販売。こうした体験や商品の販売を通して、鰹節文化を守り、次世代へと伝えていくための食育活動にも取り組んでいます。
店内の一角にある削り場では、鰹節を削る様子を目の前で見学でき、そこで削った本枯鰹節は、日本橋本店限定商品としてパックで販売されています。本枯鰹節は、にんべんではカビ付けと天日干しを4回以上繰り返したものとし、完成までに4か月から半年ほどを要する、鰹節の中でも最高級品です。さらに、にんべんの熟練の選別職人が一本ずつ見極めた、最高ランク商品「特吟味本節」も取り扱っています。産地やつくり手によって異なる個性を知ることで、鰹節選びの楽しさがぐっと広がり、自分好みの一本を見つけられるのも日本橋本店の魅力です。
にんべん独自の厳しい基準をクリアした、本枯鰹節の最高級品「特吟味本節」。創業当時から受け継がれる技により、選別職人が魚質や形状などを1本ずつ見極め、選び抜かれた本枯鰹節だけが店頭に並びます。
YouTubeチャンネル『にんべん公式YouTube』の動画では、生産者のもとから本枯鰹節が私たちの手元に届くまでの製造工程を紹介しています。江戸時代から続く食文化と職人技を、映像で丁寧に伝えるドキュメンタリーです。ぜひチェックしてみてください。
『にんべん 日本橋本店』には、店内の削り場で削った本枯鰹節をはじめ、定番のつゆの素やだしパック、日本橋本店限定の商品、かける・のせるだけで和洋中に使える万能調味料まで、200種類以上の多彩な商品が並びます。「他社の商品をリサーチする中で、にんべんならではの鰹節のエッセンスを加えて生まれた商品もあります。だし屋と思われることも多いですが、鰹節専門店として、だし文化はもちろん、その原点にある鰹節文化も守っていくことを大切にしています」(日本橋本店店長・鈴木健太郎さん)。
商品の特徴や使い方をスタッフに聞きながら選べるので、自宅用はもちろん、日本橋みやげを探したい人にもおすすめです。
日本橋本店では、本枯鰹節と下総醤油にこだわったつゆの素も購入できます。煮物や炒め物など、幅広い料理に使える一本です。本枯鰹節「つゆの素特撰」(3倍濃厚)200ml 712円、500ml 1,274円
だしの旨みと、湯葉や舞茸、あおさなどの具材をもなかで包んだ「お吸物もなか」。個包装なので、気軽に配れるお土産としてもおすすめです。お吸物もなか 各388円
人気商品のひとつ「薫る味だし」シリーズ。昆布入りや焼きあご入りなど種類も豊富で、本店ではスタッフに料理に合わせた選び方を相談することもできます。
『にんべん 日本橋本店』に併設された『日本橋だし場 本店』では、“一汁一飯”をコンセプトに、本枯鰹節から引いただしを使ったご飯ものや汁物を気軽に楽しめます。だし本来の旨みを生かしたシンプルな味わいが特徴で、だし巻き卵や弁当などのテイクアウトメニューも揃います。店頭のスタッフが自ら開発を手がけた、季節やイベントに合わせた月替わりメニューも人気。昼どきには周辺のオフィスビルで働く人や観光客でにぎわいます。
「鰹節のさまざまな使い方や食べ方を提案することが、使用量の拡大や業界の活性化につながると考えています。それが鰹節の生産者だけでなく、漁業に関わる人たちの支えにもなる。にんべんならではの視点で、鰹節の可能性を広げる提案を続けていきたいです」(鈴木さん)。
本店での買い物とあわせて、鰹節やだしのおいしさを実際に味わえるのは、日本橋本店だけの楽しみ方。商品を選び、味わう体験を通して、日本のだし文化の奥深さに触れてみてはいかがでしょうか。
『にんべん日本橋本店』に併設された『日本橋だし場』。本店の売り場からそのまま立ち寄れる、開放的なスペースです。
この記事の内容は2026年10月21日(公開時)の情報です





