2026.02.17
本好きの聖地! 情報と文化を発信する日本国内最大級の総合書店
2027年で創業100年を迎える『紀伊國屋書店 新宿本店』は、文芸書、専門書、洋書、雑誌、コミックなど約1,000万冊の蔵書数を誇る、日本国内最大級の総合書店です。新宿駅東口近く、多くの人が行き交う新宿大通り沿いに位置し、新宿の街とともに歴史を重ねてきました。現在は国内71店舗、海外47店舗を展開し、世界へと文化を発信し続ける、新宿を象徴するランドマーク的存在です。
『紀伊國屋書店 新宿本店』は、創業者の田辺茂一氏によって1927年に開業しました。創業当初は、従業員5名、木造2階建ての38坪という小さな店舗からのスタートでしたが、文芸同人誌の刊行に積極的に取り組むなど、時代の変化と向き合いながら着実に活動の幅を広げていきます。やがて支店のオープンを重ね、書店として成長を続けていきました。
1945年5月の第二次世界大戦の影響により、一度は店舗を消失するものの、1947年には建築家・前川國男氏の設計による新店舗が完成。1964年には現在の地下2階・地上9階のビルへと建て替えられました。コンクリートとタイルを一体化させた「打ち込みタイル」を用いた曲線の壁など、モダンで洗練された建築は高く評価され、2017年には「東京都選定歴史的建造物」にも指定されました。また、過密な街のなかに通り抜けできる空間を設けることで、誰もがふらっと立ち寄り、ひと息つける場所として機能。1階の広場は待ち合わせスポットとしても親しまれ、多くの人で賑わっています。
売り場は1階から8階まであり、ジャンルごとにフロア分けされています。なかでも海外の来店者が多く立ち寄るのが、7階の洋書・語学のフロア。英語、中国語、フランス語をはじめ、多言語の文芸書やマンガ、雑誌、実用書などが揃います。
洋書は料理、アート、児童書などあらゆるジャンルが揃いますが、特に根強い人気を誇るのがマンガ。名作から話題作まで充実しており、日本のポップカルチャーに触れたい人々の関心を集めています。
さらに、来日をきっかけに日本語への興味を深める人も多く、日本語の語学参考書も売れ筋になっているそうです。
近年、海外観光客の来店が急増している『紀伊國屋書店 新宿本店』。副店長の角さんによると、日本の書籍を自国で購入すると輸送コストが加わり割高になるため、日本滞在中に気になっていた本をまとめて購入する人も多いそうです。1階から8階までフロアを巡りながらじっくりと本選びを楽しめるため、お土産探しにもぴったりのスポットです。
海外の来店者が多く足を運ぶのが5階の芸術書コーナー。ここには世界的に有名なアーティストの古典作品から、日本のイラスト業界を牽引するクリエイターの画集まで、日本が誇る多彩な作品が揃っています。
現代のファッションやカルチャーに影響を与えている作品も多く、本を通して「日本のクリエイティブ精神」に触れられるのもこのフロアならでは。芸術書のなかでも特に人気の本を副店長の角さんに伺いました。
ポーランド出身のイラストレーター・マテウシュ・ウルバノヴィチ氏が独自の視点で東京の古きよき建物を描いた作品集『東京店構え』。繊細なタッチで描かれた街並みは、どこかノスタルジックで懐かしさを感じさせます。『紀伊國屋書店 新宿本店』限定カバーには、同店の外観が描かれており、ここでしか手に入らない特別感も魅力。
1993年の初版刊行時に大きな注目を集めた名作『TOKYO STYLE』の新版。日本のリアルな居住空間を切り取った、今なお色褪せない一冊です。
葛飾北斎の代表作をまとめた作品集『Hokusai Thirty-Six Views of Mount Fuji』。これを目当てに来店する人もいるほどで、葛飾北斎は海外でもっとも知名度の高い日本人とも言われる存在。国内外から根強い人気を集めています。
『ILLUSTRATION 2025』は、ポップカルチャーからネットカルチャーまで世界が注目するイラストレーターを網羅した一冊。年鑑として毎年刊行されており、発売を心待ちにしているファンも多い定番タイトルです。
『紀伊國屋書店 新宿本店』では、著者や編集者によるお渡し会やセミナー、ポップアップなど、年間200回以上のイベントを開催しています。こうした取り組みを通して、実際に書店へ足を運び、書籍を手に取ってもらうきっかけづくりを大切にしてきました。
店内には、新刊や話題作だけを集めたコーナーをはじめ、書店員手作りのポップなど、本好きはもちろん、ふらりと立ち寄った人の興味を引く工夫が随所に施されています。さらに、トートバッグやブックカバーなどのオリジナル商品も展開。絵本作家・ヨシタケシンスケさんやミッフィーとのコラボレーションアイテムは、子どもから大人まで幅広い世代の来店者に親しまれています。
1階の話題書・ポップアップコーナーではグッズも展開。これがフックとなり、普段は書店に馴染みのない客層も来店するなど、グッズをきっかけに本を手に取る方も増えているそうです。
この記事の内容は2026年02月17日(公開時)の情報です




