国産の木と職人の手仕事から生まれる箸が揃う

はし藤本店

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『かっぱ橋道具街Ⓡ』にある創業115年目の『はし藤本店』では、木材そのものの質感を活かした木地箸、漆を丁寧に塗り重ねた塗箸、割り箸など、国産の木材にこだわった箸を約400種類も揃えています。店内の柱や什器には、日本の杉の木を使用し、木の香りとぬくもりに包まれた空間でじっくりと買い物を楽しめます。

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国産木材にこだわり、箸文化を守る

『かっぱ橋道具街』にある『はし藤本店』のはじまりは、1910年。初代の上中藤次郎さんが、奈良県・吉野地方から杉の割り箸を東京の飲食店へ広めるために上京し、箸をはじめとした飲食用品店をオープンしたのがきっかけです。当時、木材産業は地場産業として栄えており、同店もその一翼を担っていたと言います。

しかし、時代の移り変わりとともに、木材産業が衰退。もともとは箸以外の日用品も扱っていましたが、箸文化を守っていきたいとの強い思いで、箸に特化したお店になりました。現在は「日本の森と木工職人の再発見」をコンセプトに、国産木材と職人技の魅力を持つ箸を世界に向けて発信しています。また、近年では海外でワークショップを開催するなど、活動の場を広げています。

お箸のロゴと店名が大きく書かれた暖簾が目印。

職人箸、箸置きなどカテゴリーごとにコーナー分けされた店内。

壁面には手軽に購入できる木地箸や塗箸、平台には職人が手がけた箸が厳選されています。

入口付近の箸置きコーナー。箸置きもすべて木製で、野菜や動物などをモチーフとした可愛らしいものが揃います。『YASAI』各550円〜

違いを比べながら好みの箸を見つけられる

それぞれの箸に、木材の産地や特徴を分かりやすくまとめたポップが添えられているのがこのお店の特徴。どこで、誰が、どんな思いでつくったのか。その背景や制作方法を知ることで、より愛着を持って使える箸に出会えるはずです。また、購入した箸には英語表記の説明書も同封。お手入れ方法も分かりやすく記載されているので、海外からの観光客にも好評です。

すべての箸に説明書が同封されています。裏面には英語表記での記載があります。

石川県産の山桜の木を使用した『桜の木のお箸』(1,650円)は、この店でいちばんの人気商品。海外観光客から、日本ならではのおみやげとして人気を集めています。

石川県の『小山箸店』による伝統的な輪島塗とユニークなアシメントリーのデザインが組み合わされた『箸アシメ』(17,600円)。材質も形状も異なる2本で構成されています。

会津県の漆芸工房、塗師一富が手がける『めぐる箸』(22,000円)。木地の上に漆を塗り重ね、最後に錫粉と炭粉を漆で定着させた金属のような表情で、和食にも洋食にも合うデザインです。

東京藝術大学名誉教授の三田村有純氏が手がけた漆塗の箸『蒔絵御箸 紅空輝く』(88,000円)。店内でもっとも高価な一膳で、その繊細な輝きはまさに芸術品のよう。

割り箸は日本一のラインナップ!?

1階には木地箸、塗箸、箸置き、2階には割り箸とそれを入れる箸袋がずらりと並びます。特筆すべきは約30種類にも及ぶ割り箸のラインナップ。これだけの数が並ぶのはなかなか珍しいことなんです。現在、市場に出まわる割り箸の約93%が輸入品と言われるなか、『はし藤本店』では国産の木材にこだわって展開しています。「国産の木材を使うことは、適切に木を切り出し、日本の林業を守ることにも繋がるんです」と、4代目代表の上中康成さん。単なる使い捨ての道具ではなく、日本の林業や箸文化を守ろうとする真摯な姿勢がこの豊富な品揃えにも表れています。

また、『はし藤本店』の割り箸を実際に和食店や寿司店で使用し、「気になって訪れた」という方も多いそう。「天ぷらを食べるときは油を弾く竹、お寿司を食べるときは香りのよい杉など、お料理に合わせて箸の素材を選ぶのも粋な楽しみ方でおすすめ」と上中さんが教えてくれました。ぜひ自分のお気に入りの素材で食事を楽しむのはいかがでしょうか。

質感や使い心地を手前にあるサンプルで実際に試すことができます。

少量のパックもあるので、お土産にする方も多いそうです。『日本の割り箸』(20膳入り352円)

お店のイチ押しは、割り箸の原型と言われる『極太小判箸』(100膳入り1,001円)。中央に、箸をきれいに割るための溝がないのが特徴です。現代の割り箸は使う人が割る前提でつくられていますが、割り箸が普及しはじめた江戸時代は、あらかじめ2本に切り離したものがデフォルトでした。明治時代に入り、木材を無駄なく使うためや、より割りやすくするために、溝のある形に変化したと言われています。

割り箸を清潔に保ち、衛生的に提供するための箸袋。日本のおもてなし文化の表れとも言えます。

伝統模様や日本らしい和柄のデザインの箸袋が豊富に揃います。

Photo: Shiho Akiyama

この記事の内容は2026年01月14日(公開時)の情報です