2025.05.01
代官山のランドーマーク的存在のセレクトショップ
代官山の歴史と共に歩んできた『聖林公司』が運営するセレクトショップ『ハリウッド ランチ マーケット』は、日本国内外から集めた感度の高いアイテムに加え、日本製にこだわる高品質なオリジナルを数多く展開。マーケットを彷彿とさせる内装やお香の香りに包まれた空間で、独自の世界観を発信し続けています。
1972年、千駄ヶ谷にオープン、のち1979年に代官山へ移転し、46年もの間、同じ地で営業を続けています。古民家を改装した個性的な店舗で、当時はまだ珍しかったアメリカ古着や西海岸文化を取り入れた商品を展開。日本におけるアメカジファッションの草分け的存在として、代官山カルチャーに衝撃を与えました。現在も代官山のランドマークであり、『オクラ』『ハイ!スタンダード』などの系列店とともに街全体に独自のカルチャーを発信し続けています。
建物全体に蔦が這い、廃材を再利用して製作した恐竜や象など個性的なオブジェが並ぶ外観。一見しただけでは、服屋さんだとは思わないかも!
かつてはユーズドのデニムウエスタンシャツ、シャンブレーシャツ、ネルシャツなどが中心の品揃えでしたが、現在は日本製にこだわったオリジナルアイテムが主軸。アパレル業界が世界的にシンプルかつ合理的なものづくりへとシフトするなか、『ハリウッド ランチ マーケット』では機能性と着心地の良さ、長く愛用できる服を追求。細部までこだわり抜いたものづくりをしています。
マーケットを彷彿とさせる内装も、このお店の大きな特徴のひとつ。ショップのアイコンであるネオンクロック、海で拾ったビーチグラスや流木などが店内の至る所に散りばめられています。さまざまな国の文化が混じり合ったカオスな空間に、店全体に漂う甘いお香の匂い……。一度訪れたら忘れられない、五感を刺激する体験と、いつでも迎え入れてくれる温かさが待っています。
開店当時から飾られている、ヴィンテージのネオンクロック。
店内で焚いているオリジナルのインセンスは、まとめ買いをする来店客も多いとか。インセンス 10本入り 各1,320円
レジ上に掛けてある大きな鏡にはエリック・ヘイズのサインが。
店内の床には、スタッフたちが海で拾ったビーチグラスが敷き詰められています。
トレンドに迎合することなく、自分たちの価値観を軸にアイテムをセレクトする『ハリウッド ランチ マーケット』。ゴジラやウルトラマンなど特撮作品とのコラボウェアがある一方で、アメリカ発のブランド『ヘインズ』や『Lee』とコラボしたパックTシャツやデニムウェア、ネパールで製作したオリジナルシルバーアクセサリーなど定番アイテムもしっかり揃えています。自分たちが好きなものを、自分たちが信じるスタイルで提案する―――そんな姿勢が、世代や国籍を超えて支持される理由なのです。
世界中で人気の特撮怪獣映画『ゴジラ』とのコラボTシャツ。
日本の特撮テレビドラマ『ウルトラマン』とのコラボソックス。
カルフォルニアを拠点とするブランド『CRTFD』の個性的なプリントTシャツ。
世界中から集めてきたアクセサリー。
この記事の内容は2025年05月01日(公開時)の情報です