名作カメラ『GR』シリーズの魅力を見て触って体験できる

GR SPACE TOKYO

公式サイト
支払情報
入場料無料、カフェは現金、クレジットカード、各種電子マネー、QRコード決済
SNS
Wi-Fi
特記事項
営業時間は11:30~19:00(カフェLO18:30)、火・水・祝日は休館。そのほか不定休あり

『GR SPACE TOKYO』は、日本の光学機器メーカー・RICOHの代表作であるデジタルカメラ『GR』シリーズの世界観を体験できる場所。 “最強のスナップシューター”を目指して進化し続け、入手困難と言われるほど多くの人に愛されてきた『GR』は、2026年で30周年を迎えました。ここでは歴代モデルが見られるとともに、最新機種やアクセサリーのタッチ&トライも可能。さらにギャラリーとブックカフェも併設しており、『GR』だからこそ表現できる世界を多角的に楽しめます。

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ショールームを超えたコミュニケーションスペース

RICOHの代表作ともいえるデジタルカメラ『GR』は、片手におさまるほどコンパクトなボディに高画質なレンズを備える “最強のスナップシューター”。30周年を迎えたいま、日本では抽選販売制になるほどの人気ぶりです。
 
『GR SPACE TOKYO』は、そんな『GR』シリーズの世界観を体験できるコミュニケーションスペース。土台にある「スナップを楽しんでほしい」という思いから、歴代モデルの展示スペース、最新機種のタッチ&トライ、ギャラリー、写真にまつわる本をそろえたブックカフェが一つになった、ショールームを超えるコミュニケーションの場として誕生しました。場所は多感なクリエイティブと流行が集まるかつ、昔ながらの景色も残る原宿。『GR』のコンセプトと親和性があるとして、この場所にオープンしたそう。

明治神宮前交差点から徒歩5分という好立地。スナップを楽しんでほしいという『GR』のコンセプトにともない、歩いていて思わず“撮りたくなる街”である原宿にオープンしました。

さまざまに写真の楽しさを体感してもらい、ゲストとスタッフ、そしてゲスト同士がつながり写真の可能性が広がることを願い、こうした場所を設けるに至ったそう。

じっくりカメラに触れたり、ギャラリーを眺めながらくつろいだり、コーヒー片手に写真にまつわる本を読んだりと、見て触って写真の楽しさや『GR』の魅力を体感することができます。

スタッフと話しながらじっくり触ることができるのも醍醐味。現在販売されているのは2021年に出た「RICOH GR IIIx」シリーズと、2025年に登場したばかりの「RICOH GR IV」シリーズ。店内で抽選販売の申し込みもできます(1機種につき1人1回まで)。

内装はブランドカラーであるグレーをメインに。壁はギャラリーとして使用するにあたり、釘跡が目立ちにくい木毛セメントという木を混ぜ込んだ素材を採用。写真の世界にいざなうように、奥へラウンド状にのびゆく空間も印象的です

ギャラリーでは『GR』にまつわる企画や1人の写真家にフォーカスした企画を実施。

取材時は「Monochrome」展が開催中で、木村和平氏、Tomas H. Hara氏、Rikard Landberg氏が「RICOH GR IV Monochrome」で撮影したモノクローム作品が展示されていました。(一部作品の入れ替えあり)。

ブックカフェの本は、吉祥寺にある写真集専門書店『book obscura』による選書。日本の写真史から世界の名作写真集、貴重な初版写真集まで、写真とカメラにまつわるさまざまな本が並びます。入場無料でこうした本をゆっくり楽しめるという意味でも貴重な場所です。

カフェには季節のドリンクをはじめ、オリジナルブレンドコーヒー(650円)も。コーヒー豆は南青山のロースタリーカフェ、Little Darling Coffee Roastersによるブレンド。軽い口あたりながら、鼻を抜けるほろ苦い香りがあとを引く一杯です。

インテリアはすべてオリジナル。座りながらギャラリーを楽しめる高さや空間に馴染むデザインを意識してオーダーしたそう。

ロゴ入りのTumbler/STTOKE(約350ml、5,940円)など、ここでしか購入できないオリジナルグッズはおみやげに。

A3サイズもすっぽり入るTote bag(2,500円)は、『GR』らしいシンプルなデザインが魅力的。

ストラップやカバーなど、アクセサリーもラインナップが豊富です。自分好みに合わせてみるのも楽しい。

部屋に飾れることをコンセプトにつくられた「RICOH GR IV & GR IIIx」と「RICOH GR IV Monochrome」のカタログ。スペック表とともに、写真家たちが同機種で撮影した作品のプリントが入っています。カメラを手にしたときのわくわく感をかきたてる、こうした試みも『GR』の魅力です。

月に数回、少人数制の「GRレッスン」も開催しており、もう一歩踏み込んで『GR』への理解を深めることもできます(webで要予約)。基本操作を学べる初心者向けのスタートアップ編や、『GR』の機能にフォーカスした講座など、さまざまなレッスンが。

変わらぬこだわりで30年愛されてきた『GR』シリーズのヒストリー

最強のスナップシューターと名乗る『GR』は、誰でも気軽にスナップが楽しめるカメラとして生まれました。1996年にフィルムカメラの「GR1」が登場して以来、高画質な28mm相当(35ミリ判換算)のレンズを備えたコンパクトなボディにこだわり、撮影者が見たありのままを写す、プロも惚れ込む描写力を実現。技術力の進歩にともない、携帯性、速写性、操作性をいかに洗練させていくかが『GR』のテーマ。
 
2005年にデジタル化してからはファームウェアによる機能拡張でベースアップをはかり、2019年の「GR III」からはフラッシュをカットし、さらなる小型化を追求。くわえてタッチパネルを採用するなど、年々進化をとげています。日常になじみ長く使ってほしいという思いで、発売以来シンプルなデザインを貫いているのも『GR』らしさ。『GR SPACE TOKYO』では、その軌跡も見ることができます。

技術力の進歩にともない、より携帯性、速写性、操作性を洗練させていくというテーマを掲げ、30年の歴史を紡いできた『GR』。いまではなかなかお目にかかれない初代の機種から最新機種が、年代別に並びます。

便利なズームレンズが台頭しても、「撮影者が見たありのままを写す」というスナップカメラらしさにこだわり、広角単焦点28mm相当のレンズ(35ミリ判換算)を採用し続けた『GR』。シャープで鮮明な描写を実現する高画質なレンズもあわさって、プロにも長らく愛されてきました。

1996年に発売された、フィルムの「GR1」。手軽さのなかに驚くほどの描写力を兼ね備えたカメラとして、写真家たちからの評価を集めました。『GR』と聞いてイメージされるこの姿は、初代から確立されていることが分かります。

2005年、フィルムからデジタルに。他社製品のおよそ2倍の価格という高価格帯でしたが、デジタルらしい作りこまれた画ではなく、フィルム時代のようなありのままを描写する高画質レンズを開発したことで、引き続き写真家たちからの支持も集めました。

2013年にはセンサーを刷新し、画質やフォーカス速度が格段にアップ。解像度が上がったことで、より繊細な描写ができるように。

2025年に出た「RICOH GR IV」は、イメージセンサーや画像処理エンジン、レンズを一新。さっと取り出して撮れる速写性、ポケットに入るサイズ感、片手でブレなくシャッターが切れ、操作できるボタン配置。そうした扱いやすさと画質のよさを兼ねそなえたカメラは唯一無二といえます。

最新モデルの「RICOH GR IV」も、手にフィットして握りやすいグリップ、滑りにくいざらつきのあるボディといったデザインは、トレンドに流されず初代からほぼ変更されていません。

最新モデル「RICOH GR IV」がとことんタッチ&トライできる

『GR SPACE TOKYO』では、2025年に発売された最新機種「RICOH GR IV」をじっくり試すこともできます。「RICOH GR IV」は、従来機種からイメージセンサーや画像処理エンジン、レンズを一新し、さらに2.5mmも薄い32.7mm(操作部材・突起部を除く)のボディが誕生しました。有効画素数も約2574万画素まで向上し、『GR』が発売以来こだわってきた携帯性と高画質をさらに極めた一作です。バッテリーも新型を採用し、フル充電した状態で約250枚までの撮影、約240時間の再生が可能に。さらにシネマティックで情緒的な表現ができるHDF(Highlight Diffusion Filter)を搭載した「RICOH GR IV HDF」にくわえ、初のモノクローム「RICOH GR IV Monochrome」が登場したことでも話題です。

「RICOH GR IV」は、新型イメージセンサーに高性能かつ薄型な新開発のGR LENS 18.3mm F2.8を搭載。従来と同じ28mm相当の画角(35ミリ判換算)とF2.8の明るさはそのままに、画像周辺部までのシャープネスが向上しました。

オートでも、自分でじっくりセッティングしてマニュアル撮影を楽しみたい人にも。撮りたいと思った瞬間に片手でさっとシャッターを切れる操作性の高さが、撮影者の感性と瞬発力をサポートしてくれます。

左から、「RICOH GR IV」、「RICOH GR IV Monochrome」、「RICOH GR IV HDF」。

「RICOH GR IV Monochrome」で撮影された作品。モノクローム専用のイメージセンサーは色情報を取得するためのカラーフィルターを備えていないため画像の補間処理がなく、そのぶんカラー用イメージセンサーを超える光の情報を取り込むことが可能に。こちらのように、グラデーション豊かな表現が魅力です。撮影/鈴木光雄(Photo by Mitsuo Suzuki)

「RICOH GR IV Monochrome」では、こちらのスタンダードにくわえてモノクローム写真の魅力に合わせて新たなイメージコントロールも開発。撮影/鈴木光雄(Photo by Mitsuo Suzuki)

輪郭を品よくくっきりと描写し、すっきりした画となる「ソリッド」。撮影/鈴木光雄(Photo by Mitsuo Suzuki)

強い粒状感があるイメージコントロール「グレイニー」。スマートデバイスでもわかる粒状感です。撮影/鈴木光雄(Photo by Mitsuo Suzuki)

こちらはHDF(Highlight Diffusion Filter)を搭載した「RICOH GR IV HDF」で撮影された作品。

HDF(Highlight Diffusion Filter)をオンにすると光がほわりと強調され、ハイライト部分の周りがにじみよりソフトな質感に。上がHDFオン、下がオフ。オンにすると、光がより柔らかに表現されています。撮影/安達ロベルト(Photo by Robert Adachi)

HDFを入れるとハイライト部分がほわっとにじむので、イルミネーションを撮影するとより雰囲気が出たり、太陽光を利用してフィルムのような質感を表現することも可能に。撮影/安達ロベルト(Photo by Robert Adachi)

撮影/安達ロベルト(Photo by Robert Adachi)

「RICOH GR IV」と「RICOH GR IIIx」に対応したファインダーやフラッシュ、ワイドコンバージョンレンズなど、より表現の幅を広げてくれるアイテムも。

新たな視点でスナップが楽しめる「RICOH GR IIIx」も展示中

『GR SPASE TOKYO』では、2021年に発売された「RICOH GR IIIx」もタッチ&トライすることができます。「GR IIIx」は『GR』初の 40mm相当(35ミリ判換算)、焦点距離26.1mmの『GR』レンズを搭載しているのが大きな特徴。それまでの『GR』は28mm相当のレンズが基本でしたが、こちらは新たな視点でスナップが楽しめるカメラとして誕生しました。フル充電状態で約200枚撮影でき、再生可能時間は約180分と充実。スタンダードなモデルにくわえ、光を拡散し、フィルム写真のような表現を可能にするHDF(Highlight Diffusion Filter)を搭載した「RICOH GR IIIx HDF」、都会のアスファルトをイメージしたメタリックグレー塗装を施した特別仕様の「RICOH GR IIIx Urban Edition」と、計3タイプが展開されています。

左から「RICOH GR IIIx」、「RICOH GR IIIx Urban Edition」、「RICOH GR IIIx HDF」。

スタンダードな「RICOH GR IIIx」。61.1mm F2.8のGR LENSを搭載し、有効画素数は約2424万画素です。厚さは35.2mm(操作部材・突起部を除く)。

右が40mm相当のレンズを初めて採用した「RICOH GR IIIx」、左が広さのある従来の28mm相当レンズを搭載する「RICOH GR IV」。「RICOH GR IIIx」では、よりリアルな視点に近しいスナップが楽しめます。

「RICOH GR IIIx Urban Edition」(写真中央)は、都会のアスファルトをイメージしたメタリックグレーの塗装を施した特別仕様。繰り返し塗装することで、滑りにくく独特な風合いを出したそう。ネイビーブルーのリングキャップは、雨上がりの水たまりに映る紺碧の空、眠らない都会のネオンやその反射光をイメージ。

※RICOH GR IIIシリーズ(RICOH GR III、RICOH GR III HDF)は部品調達の都合により、2025年7月中の出荷分をもって製造完了となり、取り扱いについても7月度の抽選をもって販売終了。

【GR SPACE TOKYO アプリ】

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Photo: Shiho Akiyama / Text: Wako Kanashiro

この記事の内容は2026年04月20日(公開時)の情報です