幻想的な空間で、渋谷のナイトカルチャーを体感できるDJバー
『DJ BAR OATH』は、渋谷・道玄坂の雑居ビル地下にあるDJバー。2005年の創業以来、「誰もが音楽を楽しめる場」を目指し、1ドリンク500円・チャージフリーというスタイルを守り続けています。音楽はハウス、テクノ、ディスコを中心に、20代の新鋭から現場を知るベテランまで、幅広いDJが日替わりで出演。ミラーボールやアンティークな装飾が醸し出す幻想的な雰囲気のなか、渋谷のナイトカルチャーを身近に感じられる場所です。
2005年、渋谷・宮益坂に誕生した『DJ BAR OATH』。当時珍しかった“チャージなし・1ドリンク500円”というスタイルを打ち出し、クラブビギナーから音楽愛好家まで、誰もが気軽に立ち寄れるDJバーとして親しまれてきました。
2018年に現在の道玄坂の地下空間に移転してからも、このスタイルは継続されており、渋谷における「身近なナイトスポット」としての立ち位置を保っています。店名「OATH(誓い)」は初代店長の奥様が命名したもので、「誰にでも開かれた音楽の場でありたい」という願いが込められているそうです。
『DJ BAR OATH』の魅力は、その個性的な内装にあります。天井から吊るされた大きなミラーボールは、音に合わせて光を反射し、フロア全体を幻想的な光で包み込みます。旧『OATH』(移転前の店舗)から引き継がれた象徴的なポール型のシャンデリアオブジェ、バーカウンターやフロアの各所のアンティーク調の装飾など、現代的なクラブの中にもどこかレトロな温かみを感じさせるデザインに。装飾の一つひとつが、音楽だけでなく“空間全体で酔える場所”としての『DJ BAR OATH』を形作っています。
踊ることと語らうこと、その両方を選べる空間設計がなされているのも『DJ BAR OATH』の特徴です。スピーカーはフロア全体に鳴り響くように配置されている一方で、音が直接届かない位置にはボックス席が用意され、落ち着いて会話することも可能。中央に位置するバーカウンターは、ドリンクを片手に“踊らずに音を聴く”といった楽しみ方もできる中間地点。音楽との向き合い方に正解はなく、それぞれのペースで夜を楽しめる、そんな自由な選択肢が『DJ BAR OATH』の魅力です。
『DJ BAR OATH』では、ハウス、テクノ、ディスコを軸に、ジャンルに縛られない選曲が毎晩繰り広げられます。出演するのは、20代の若手DJから、海外のフェスやレーベルで活躍するベテランまで多彩な顔ぶれ。それぞれのDJが独自のグルーヴを持ち寄り、1日3〜4組がバトンをつなぐように空気をつくり上げていきます。ここを“登竜門”として初舞台を踏む若手もいれば、“原点に立ち返る場”として再びブースに立つベテランも。系列の『Red Bar』ともブッキングや選曲の傾向が重複しないよう、スタッフ間では日々「最近気になるDJ」「また聴きたいプレイ」を共有し調整されているそう。
深夜24時を過ぎる頃、照明がふっと落ち、ミラーボールが回り始めてからが『DJ BAR OATH』の本領発揮のピークタイム。手を伸ばせば届くような距離感でDJを囲みながら、音に没入する。そんな熱気と一体感を体感できるのも、小箱の醍醐味。
『DJ BAR OATH』の定番ドリンクは、店長が考案した「はちみつウイスキーサワー」。甘みと香ばしさのバランスがよく、リピーターも多い人気メニューとなっています。また、外国人のゲストにはレモンサワーが好評で、ドリンクのラインナップは季節ごとに見直されているのだとか。スタッフは週1回のミーティングを行い、「今の気分に合う味」「フロアの空気に合う素材」を共有しながら、新しいドリンクメニューを提案。小規模だからこそ、そうした柔軟な動きができるのも魅力のひとつです。
この記事の内容は2025年11月05日(公開時)の情報です