食・酒・カルチャーが混ざり合う中目黒のユニークな酒場

るつぼ

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中目黒の静かな住宅街にひっそりと佇む居酒屋『るつぼ』。ナチュールワインやクラフトビールと相性の良い創作和食を楽しめる場所として、地元の常連からアーティストまで、幅広い人々が集います。看板メニューは、自家製ソースが決め手のカツサンドや、酢じめ鰯の海苔巻き。〆には福島・会津から取り寄せる生蕎麦が人気。ひとりでも立ち寄りやすい、自由で居心地のいい酒場です。

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木とステンレスが生み出す、心地よい居酒屋空間

『るつぼ』の店内は、木材の温かみとステンレスのシャープな質感が調和したミニマルな設え。カウンターを中心としたレイアウトは、日本の立ち飲み文化「角打ち」スタイルも取り入れており、誰でも気軽に入りやすい雰囲気です。店のロゴは、相撲の番付表をモチーフにしたオリジナルデザインで、「和」を感じさせながらも現代的な遊び心が感じられます。

木とステンレスを組み合わせた店内は、角打ちスタイルで気軽に楽しめる空間。スタッフや常連との会話も自然と生まれます。

店先に置かれたお手製のドラム缶が目印。

東京カルチャーがにじむ、交流の場

「ジャンルや世代を超えて、いろんな人が自然体で混ざり合える場所をつくりたい」と店主・西村さんが語る『るつぼ』には、地元の常連客はもちろん、音楽やファッション、アートなど多様なバックグラウンドを持つ人々が集います。なかでも注目は、タトゥーアーティスト・TAPPEI氏とのコラボレーション。店主が寅年生まれというのと商売繁盛の意味を込めて、“虎とワイン”をモチーフにしたオリジナルTシャツも販売されています。

ファッション業界で出会った店主とTAPPEI氏。旧知の仲でもある2人は、『るつぼ』の開店を記念して、“虎とワイン”をテーマにしたコラボTシャツを制作。

コラボTシャツは『るつぼ』の店頭で数量限定販売中。サイズはM/L/XL、税込5,500円。

ワイン初心者でも楽しめるナチュールセレクト

西村さんが「今、飲んでほしい」と感じたワインだけを国内外からセレクト。常時50種類以上が揃い、仕入れ先は日本各地のワインショップや、ナチュールワインに特化したインポーターなど幅広い。「国や産地にとらわれず、“カジュアルにワインを楽しんでもらえるか”が基準です」と話します。重すぎない親しみやすさがあり、初心者も構えず楽しめるラインナップです。

50種以上のナチュールワインが揃う棚。


透き通るような色味が美しいナチュールワイン。果実味と酸味のバランスが良く、和食とのペアリングにも最適です。

個性が光るラベルも魅力のクラフトビールたち。写真左から、山梨北杜市発のブルワリー「万珍醸造」の『ウィーオクターブ』、森の香りが広がる『Submarine Forest』、西海岸風の苦味がクセになる「Pacific Brewing」のIPA。

ナチュールワインにあう、酒場のメシと〆(しめ)の一杯

店主・西村さんは、人気和食店「なかむら」で修行を積んだ経験が土台にあるから、味の芯はしっかりと和。そこに少しの“遊び”が加わることで、ナチュールワインとの相性がぐっと広がっています。カツサンドや酢〆の海苔巻きなど、酒と合わせてつまみたくなる皿が並ぶなか、〆に選ばれるのが、福島・会津の製麺所から取り寄せる二八の生蕎麦。ナチュールと一緒に楽しめる、夜の終わりにうれしい一杯です。

和食店で修行した店主が、伝統と遊び心をミックスして料理を仕上げる。カウンター席からは、その手際や盛り付けの所作も楽しめます。

やさしい出汁に、自家製の醤油ダレ(かえし)がじんわり効いた、飲んだあとの〆にぴったりな「中華そば」。スープとの相性を考えて仕込まれたチャーシューの旨みも抜群。1,300円

「酢〆鰯の海苔巻き」は、ガリ・しそ・きゅうり・ブリの切り身を合わせた海鮮ロール。酸味と旨味のバランスが絶妙で、ビールとも好相性。1,200円

「カツサンド」は、オリジナルブレンドの中濃ソースに、和からしを添えた本気の一皿。パンとカツの重なりに、ナチュールワインが想像以上に合う。1,500円

Photo: Furuya Akihiro

この記事の内容は2025年06月10日(公開時)の情報です