バイクとロック、アメリカンカルチャーが息づく古着店

Pheasant

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『Pheasant』は、2026年でオープン3年目を迎える下北沢の古着店。バイクやロックにまつわるコレクションが並ぶ店内には、選りすぐりの古着が並びます。バイク乗りの店主が“バイカー視点”で選ぶ日常使いしやすい古着から、50〜90年代の希少なヴィンテージ、さらに80〜90年代のアメリカのロックシーンを象徴するバンドTシャツまで。カルチャーと密接に結びついた、独自のアメカジスタイルを提案しています。

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若き店主の趣味全開! ロックとバイク愛にあふれる店内

『Pheasant』は、ロックとバイクを中心としたアメリカンカルチャーへの情熱あふれる店主・田中寛人さんが営む古着店です。店内には、趣味で集めてきた店主のコレクションが壁から天井まで広がり、その世界観を濃く映し出しています。店名は、アメリカ創業の老舗バイクメーカー『Harley-Davidson』の象徴であり、アメリカの国鳥でもある「鷲」に呼応するかたちで、日本の国鳥「キジ」にちなんで名付けられました。

場所は下北沢の北エリア、下北沢一番街から路地に入ったビルの奥にあります。アメリカンダイナーのようなネオン看板と、大きなアメリカ国旗のフラッグ、ステッカーがびっしり貼られた扉が目印です。

DIYで作り上げた空間は、店主が趣味で集めたコレクションで壁から天井まで埋め尽くされています。

田中さんは、もともと全国展開するアメリカ直輸入のヴィンテージ・古着ショップ『STEPAHEAD』の出身。とくに90年代のアイテムを豊富に扱う下北沢店で経験を積みました。そして「自分のお客さんが一番来やすく、自分自身も慣れている」という理由から、2023年に馴染みあるこの街に自身の店を構えました。

三重県出身。東京への憧れから当初は美容師を目指して専門学校に進学し上京したが、好きが高じて古着の道へ。下北沢歴は5年以上。

何度も私物にしようか格闘しながらも、店のスペシャルとして販売する50年代のウールシャツ。黒ベースにボーダーのマルチカラー、さらにはノンウォッシュの状態で残る貴重な一点です。50's McGRegor Wool shirt ¥110,000

外階段のある建物が目印。

ビル内の廊下を進むと見えてくるのは、ネオンの看板と70年代のアメリカ国旗のヴィンテージフラッグ。

入り口の扉には、店主の友人や常連さんが貼ったステッカーがぎっしり。

店内には店名にも由来する「キジ」の剥製が飾られています。

バイクフリークの店主が選ぶ、リアルバイカー視点の古着

店内には約300〜400点の古着が揃い、アメリカで買い付けた50〜90年代の当時を物語る希少なヴィンテージから、デザインや価格の面でも取り入れやすい90年代以降を中心としたレギュラー古着まで幅広いラインナップです。なかでも特徴的なのが、バイク好きの店主ならではの“バイカー視点”のセレクト。防風性と耐久性に優れたレザージャケット、タフな生地感のデニムやダック地のワークパンツなど、機能性とかっこよさを両立させたアメカジスタイルを提案しています。さらに、デッドストックを含む、ヴィンテージ市場でも希少価値の高いアイテムが並ぶ壁面も見逃せません。

風合いの経年変化も魅力のレザージャケット。『Pheasant』ではデザインや着心地、素材のバリエーションも豊富で、自分に合う一着を選べます。

定番の『ペンドルトン』をはじめとしたウールシャツやミリタリーパンツ、デニムジャケットまで。アメカジ好きなら、チェックを外せないラックです。

(左)映画『トップガン』でお馴染みのG-1フライトジャケットは50年代のもの。コンディションも非常に良好です。50’s U.S.N G-1 flight jacket USN stencil 220,000円(右)近年注目を集めるカーハートのミシガンチョアコート。70年代のデッドストック。Dead stock 70’s carhartt Michigan chore coat 220,000円

店内には、田中さんが過去に乗っていたYAMAHA SRのバイクフレームが置かれています。

90年代の『ポロ ラルフ ローレン』のMA-1レザージャケット。上質なラムスキンなのでとにかく柔らかく、軽い! Polo Ralph Lauren MA-1 type leather bomber jacket 88,000円

米軍の名作MA-1をサンプリングした、ラルフのレザージャケットでも希少性の高いモデル。

左袖のユーティリティポケットにはCONMAR社製ジッパーを採用。細部までサンプリングのこだわりが見られます。

こんな格好でバイクに乗りたい! と店主イチオシの90年代の『ポイントゼロ』のコーデュロイ地のジップシャツ。フルジップ仕様なので、一枚でも重ね着でも、幅広いスタイリングを楽しめます。Point Zero corduroy zip up shirt 7,700円

太畝のコーデュロイ地やフラップポケットなど、どことなく80年代の雰囲気を感じるデザインが魅力。一方で、ストリートライクなスタイルにも合わせやすい。

アメカジ定番のネルシャツから、90年代『ファイブブラザー』のヘビネル。着丈が短くラウンドしているので、ワイドパンツとも相性抜群! 90’s Five Brother heavy flannel shirt 18,700円

肉厚で動きやすいフランネル素材は、バイクに乗るときにもぴったりな着心地。さまざまな配色があるなかで、この年代らしい毒々しいカラーリングが目を引きます。

『リーバイス』といえばデニム、なところをあえて綿100%で作った2000年代のペインターパンツが面白い! テーパードなしの、極太ストレート! 00’s Levi’s duck painter pants 11,000円

ダック生地ながら、他ブランドに比べてやや薄手の仕様。春夏にもうれしい、扱いやすい生地感です。

ペインターパンツを代表するディテール、ハンマーループやツールポケットもしっかり再現されています。

商品は、入念にチェックし、必要に応じて手直ししてから店頭に出しています。最近では、常連客が持ち込みでお直しの依頼をすることも。洋服のことはもちろん、ケアやメンテナンスについても気軽に相談できます。

この写真は、2026年1月にアメリカへ約2週間の買い付けをした際の現地での様子。

LA、ネバダ、ユタ、コロラドをレンタカーで巡り、現地のスリフトショップで買い付けを行います。

店主さんの買い付けの裏話や商品の思い出を聞けるのも、店で買う魅力のひとつです。

80〜90年代のバンドTシャツを中心とした、当時のロックシーンを映すアイテム

店主がアメリカンカルチャーに惹かれた原点は音楽。とくに80〜90年代当時のアメリカのロックシーンは、店のセレクトにも大きな影響を与えています。店内の一角には、オルタナティブロックやパンク、メタルなど、店主の青春時代を色濃く映すバンドTシャツが集められ、アルバムのアートワークやツアーグラフィックを大胆に落とし込んだ当時のライブ会場の熱気を思い起こさせるプリントから、アメリカ特有のブラックユーモアや風刺の効いたデザインなど、当時のアメリカの時代性を感じさせるものばかりです。Tシャツにとどまらず、ポスターやフラッグ、雑誌などのコレクションも随所に飾られ、80〜90年代当時のアメリカンカルチャーを体感することができます。

アルバム『S.C.I.E.N.C.E.』のメンバーフォトがプリントされた「incubus」のバンドTシャツ。「incubus」は、田中さんが古着に夢中になり始めた当時に通っていた古着屋のオーナーがよく聴いていたバンド。田中さん自身も初めてバンドTシャツを購入したアーティストだそう。90's Incubus S.C.I.E.N.C.E. S/S Tee 19,800円

アメリカを代表するパンクロックバンド「BAD RELIGION」の90年代のバンドTシャツ。90's Bad Religion S/S Tee 44,000円

背面は当時の熱狂的なライブシーンが一枚で想像できるユーモアあふれるグッドプリント! 3版刷りで「WARNING」の色を変えるあたりにもこだわりが見えます。

アイオワ州で結成されたメタルバンド「Slipknot」のフラッグ。「Slipknot」は、田中さんが中学生の頃に夢中で聴き込んだバンドで、アメリカンカルチャーへの入り口となった。

田中さんが音楽に触れたきっかけは、小学校の同級生が音楽をやっていたこと。その友人は現在も4ピースバンド「Bubble Baby」(バブルベイビー)として活躍中。写真は、昨年下北沢で行われたワンマンライブのポスターです。

アメリカの風刺雑誌『MAD』は、以前からアンティークショップなどで趣味で集めていたもの。

レジ横には、インダストリアルメタルの先駆者「MINISTRY」のポスター。フレームのサイズを間違えたという余白を活かして、こちらにもステッカーがぎっしり。椅子は、家に遊びにくる感覚でお店に来てほしい、と常連客のために設置しています。

映画好きでもある田中さん。なかでも80年代のアメリカ映画『スタンド・バイ・ミー』でもお馴染みのリヴァー・フェニックスがお気に入り! 集めていた出演映画作品のフライヤーが随所に飾られています。

バイクとロックのムードを落とし込んだ、Pheasantオリジナル商品

『Pheasant』では古着のセレクトに加え、店の世界観を反映したオリジナルアイテムも展開しています。スウェットやジャケット、キャップなどはいずれもアメリカンカジュアルをベースに、古着にも自然となじむデザイン。バイクや音楽に詳しくなくても、日常に取り入れやすいバランスに仕上げられています。
2025年10月にオープンした北千住の2号店と連動したアイテムにも注目です。なかには発売後すぐに完売するモデルもあり、古着ファンのみならず常連客からも支持を集めています。

北千住店に併設するバイクショップ『URAWUS MOTORCYCLE』とコラボレーションしたスウェット。綿100%で着心地も◎。pheasant × urawus collaboration sweat 8,800円(グレー/黒 2色展開) 

消しゴム版画のデザインは、上北沢にある『タチアナ焙煎所』が手がけたもの。北千住店が2階にあることにちなんで、キジ(pheasant)が座っている。

オリジナルでナイロンジャケットも制作。袖には『Pheasant』らしく落とし込んだというサイケデリックデザインをプリント。バイカーはコーチジャケットを着がちということで、あえてナイロンジャケットに。pheasant original nylon jacket 14,300円

西海岸風にデザインしたオリジナルワッペンキャップ。芯がないので、被りやすい仕様です。Pheasant Wappen cap 6,050円

反骨心から生まれる『Pheasant』のスタイリング

古着が持つ個性や機能性を生かした『Pheasant』のスタイリングは、男らしい無骨さが魅力。年代やジャンルを絞らない、アメリカンカルチャーへの熱量が宿る独自のアメカジスタイルです。
 
「古着は本来、個性を出せるもの。でも最近では、流行からみんなが同じものを買って数が減り、価格だけが上がっていく。同じ素材、似たデザインでも何万円も差が生まれる時代。だからこそ僕は、知名度や人気に寄りかからない“じゃない方”の魅力もしっかり提案したい」と田中さんは言います。

愛車のPheasant号と田中さん。LEVEL 7のGEN1ジャケットは冬の相棒。防寒性はもちろん、短丈なのでバイクにも相性がいい。RRLのコーデュロイパンツに、ヴァンズのスケシュー、アメリカにある日本人バイクビルダーのショップ『STEELS』のオリジナルキャップを合わせた、男心くすぐる好きなもの詰め込みスタイルです。

Pheasant号は、YAMAHA SRをヴィンテージモトクロス風に全体をカスタマイズした一台。タンクの右サイドには、宣伝カーとして店のオリジナルロゴも入っています。

incubusのロゴフーディーにネルシャツをレイヤード、インディアンジュエリーをアクセントに加え、スタイリングにも個性が光ります。

RRLのヴィンテージのネルシャツ。もともとは膝丈ほどあったものを、自身で丈詰めして短くしたんだそう。

YouTubeチャンネル『pheasant_channel』やInstagramでは、商品の紹介はもちろん、バイク乗りのスタイリングや、古着初心者にも分かりやすいブランド解説まで、積極的に配信中!ぜひチェックしてみてください。

「【冬装備】冬でもお洒落してバイクに乗りたい人達へ【古着】」は、店内の古着を使ってスタイリングを組み、実際にバイクに乗りながら防寒性や機能性を検証した人気動画です。

 

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Photo: Sara Hashimoto

この記事の内容は2026年03月16日(公開時)の情報です