センターブースが象徴的なクラブ

ENTER

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イベントにより異なる

日本ではまだ珍しいセンターブースの小さなクラブ。レギュラーパーティは、若手のアーティストやオーガナイザーによるダンスミュージックを中心としたラインナップです。どこで踊っていてもバランスのいい音の広がりが感じられ、こぢんまりとした造りならではの一体感が魅力。

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ふたつの大型クラブと入れ替わるように誕生

かつて渋谷には、Sound Museum VisionとContactというクラブがありました。キャパシティは800〜1,000人規模、東京のクラブカルチャーを牽引する存在でしたが、渋谷駅周辺の再開発事業に伴う入居ビルの取り壊しによって同時に姿を消しました。それらと入れ替わるように、2022年に渋谷で開業したのが、ここ『ENTER』です。130人も入ればいっぱいになるこの規模感は、若手アーティストやオーガナイザーの挑戦の場。未来のクラブシーンを担う若い才能が集まる、いわば東京ユースカルチャーの発信地です。

ダンスミュージック中心の多彩なパーティラインナップ

レギュラーパーティは、DJ QuietstormによるLIVING ROOM™、EVE主催のハードテクノパーティVIXLATION、SHANNON BROTHERSのRICKEY SHANNONとLOUIS SHANNONが主催するFOCUS、STACKとTai Okunoが主催のKILIMANJAROなど、ダンスミュージックに特化したパーティが多いのが特徴。不定期のパーティでは、FULLHOUSEのSAMOと日本発のストリートブランドsupplierがタッグを組んで開催するUTAGEも人気で、それぞれ、まったく異なるジャンルや客層で、どれも東京らしいパーティと言えます。

LIVING ROOM ™は渋谷、代官山と開催場所を変えながら長年続く人気のパーティ。11周年記念の節目だったこの日は、早い時間から熱気が高まっていた。

最高のサウンドシステムを活かした空間づくり

初めて訪れた人が最初に感じるのが、とにかく音がいいということ。サウンドシステムは、先に述べた大型クラブと同じもので、十分すぎるほどハイスペックです。さらに、音質のよさを決定づけるのが、ダンスフロアの中央にDJブースが設けられ、オーディエンスがブースをぐるりと囲むBoiler Roomスタイルのフロア。どの位置でもバランスのいい音の広がりを感じられて、ハイスペックなサウンドシステムの音質を余すことなく活かすフロア環境です。

サウンドシステムは、日本生まれのレイオーディオ製。プロフェッショナル向けのスタジオモニターとして海外からも人気が高く、世界中のレコーディングスタジオや、テレビ局、ラジオ局で導入されているとか。

エントランスで一度入場料を支払うと、その日限り、周辺の姉妹店と行き来自由になる。施設の入場料に差がある日は差額を支払えばOK。回遊できる姉妹店はDJ Bar & Lounge WREP、DJ Bar Bridge Shibuya、DJ Bar Bridge Shinjuku。各店内にその案内板が掲示されている。

スタッフが着ているTシャツは『ENTER』のオリジナル。

価格は5,000円。イラストは東京を代表するタトゥーアーティストのTAPPEI氏が手掛けた。

姉妹店との回遊施策は、スタイルもジャンルも客層もそれぞれの4店を、一晩で比較できる魅力的なサービスです。東京のユースカルチャーを体験したいなら、ENTERのイベントスケジュールを覗いてみてください。

Photo: Kato Yuta / Text: Tajima Ryo

この記事の内容は2025年06月16日(公開時)の情報です