2026.03.11
日本に2店舗しかないマスキングテープのメーカー直営店
『mt lab.』は、ものづくりの街・蔵前にあるマスキングテープのお店。創業100年を超える老舗メーカーの『カモ井加工紙』が運営しています。ラボという店名にふさわしく、実験的な試みや、季節ごとの展示など、直営店ならではの特別感を味わえます。常時3000種類を超えるさまざまなデザインがそろう研究室のような世界観で、お気に入りの色や柄を見つける楽しさを味わって。
『mt lab.』を運営する『カモ井加工紙』は創業100年を超える老舗企業。ハエ取り紙の製造からはじまり、建築用や車両塗装用の養生テープ、梱包用テープなどの工業用製品を中心にさまざまな粘着製品を製造しています。塗装の施工現場のニーズに応える豊富な色数や独特の風合いが可愛いと評判を呼び、2008年に文具用マスキングテープブランド『mt』を立ち上げました。マスキングテープは世界中にありますが、和紙素材ならではの質感や手でちぎれる利便性、そしてさまざまな素材にしっかり貼れる粘着力と、剥がしてもまた貼れて、水濡れに強い……といった日本メーカー製ならではの品質の高さは、海外にもファンを増やしました。こうした一連のブームによってマスキングテープの魅力や新しい使い方が広まり、2017年に初めてのマスキングテープ専門店『mt lab.』が、ものづくりの街として知られる下町・蔵前に誕生しました。広報の荻野さんによると、初の直営店に蔵前を選んだのは、歴史あるものづくりメーカーとして街の雰囲気がぴったりだったから。
「かつてものづくりの街として栄え、多くの工場や問屋のあった蔵前は、当時の雰囲気を今に伝える古い建物が立ち並びます。その古い町並みや物件を次世代のオーナーが再利用した感度の高いお店が1軒、2軒……と増えていきました。古き良き時代の空気感と新しい価値観との融合は、当社がものづくりメーカーとして提案する価値提案とも重なります。本社のある岡山県・倉敷にも通ずる雰囲気もあって、初の発信拠点として最適でした」
ものづくりの街・蔵前の街のシンボル、スカイツリー。
『mt』のマスキングテープは、このロゴマークが目印。
店名がラボということで、壁一面に並んだ試験管を彷彿とさせる筒にマスキングテープを陳列。また、店内のギャラリースペースでは、約3か月に一度のペースで企画展を開催しています。季節イベント向けのラッピング展示、クラフト作家や『mt』のマスキングテープを扱う雑貨店によるラッピングアイデア展示、さらには工業用テープそのものに焦点を当てた『カモ井加工紙』ならではの展示など、さまざまなテーマで展示をおこない、なかには企画展に合わせて限定商品を製造、販売することもあるとか。さらに、両面テープなのにあえてデザインを施したり、テープ表面への筆記性を高めたり、と、実験的な商品を店舗限定で販売し、売れ行き次第で定番商品化する例もあり、まさにラボとしての役割を体現するお店です。
マスキングテープのカプセルトイは、どんな柄が出てくるかわからないところが人気。
店内の棚に並べきれない在庫はレジの頭上にある棚に。箱に貼ってあるテープを見て選ぶ。
マスキングテープの使い方の参考として展示してあった手帳は、スタッフの手作り。
無地や水玉、ストライプといった定番だけでも目移りするほどのバリエーションがあるのはメーカー直営店ならでは。さらに、国内外のアーティストやブランドとのコラボレーション商品が充実しているのも特徴です。アパレルブランドの『ミナ ペルホネン』、テキスタイルブランドの『SOU・SOU』、陶芸家でデザイナーのリサ・ラーソンによる動物イラスト、『スヌーピー』でおなじみの『ピーナッツ』、漫画『ゲゲゲの鬼太郎』など、幅広いジャンルと協業してきました。特定のターゲットに強く響くニッチな作品とのコラボレーションも積極的におこなっています。
この記事の内容は2026年03月11日(公開時)の情報です





