2026.01.20
圧倒的かつマニアックな品揃えを誇る料理道具専門店
数多くの料理道具店が軒を連ねる『かっぱ橋道具街Ⓡ』で、ひと際賑わいを見せる『飯田屋』。30坪の店内には、8500種類もの料理道具が所狭しと並びます。その圧倒的かつマニアックな品揃えで数々のメディアに取り上げられるほか、国内外の料理好きが訪れる名店として知られています。
1912年(大正元年)創業の『飯田屋』は、家庭で使う調理道具を求める人から、ミシュラン星つきレストランのシェフまで、幅広い客層が訪れる料理道具専門店です。6代目店主の飯田結太さんは、「これだけの在庫があってこそ、すべてのお客様に自信を持って商品をおすすめできる」と語ります。さらに特徴的なのは、スタッフ全員がバイヤーとしての権限を持っていること。そして店頭に並ぶものは、スタッフ自ら展示会や料理道具店を巡ったり、メーカーに直接問い合わせたりして地道に集め、実際に試して納得したもののみで、その真摯な姿勢に多くの人が信頼を寄せています。
また、卵、にんにく、バター⋯⋯など、ひとつの食材に関する料理道具を世界中から集めたマニアックなコーナーもあります。例えば卵だと、混ぜるのに使うスティック、ゆで玉子をカットするもの、黄身と白身を分けるものなど、用途別にあらゆる商品が揃います。ほかではなかなか見られない珍しい品揃えで、つい時間を忘れて見入ってしまいます。
店内は、どこもかしこも料理道具だらけ! 一度では見きれないカオスな配置は、訪れる人の好奇心を刺激し、料理道具選びを楽しんでもらうためという『飯田屋』のこだわりです。
個性的な商品が並ぶ卵コーナー。実際に手にとって試せるものもあります。
にんにく絞りだけじゃない! にんにくの皮剥き器など、なかなか見かけないアイテムも多数揃います。
バターケースひとつとっても、サイズ感や使用感など選択肢はさまざま。『雪印バター』や『カルピスバター』など、市販のバターに合わせたおすすめをポップで案内しているので、迷わず選べるのも嬉しいポイント。
レードルだけを集めたコーナーがあり、0.1ccから2,000ccまで、なんと1,000種類を取り揃えています。集めるきっかけとなったのは、お客さんからの要望。「あと1cc少ないのはないか、と声をかけられたことがあったんです。料理は少しの差で味が大きく変わるので、その要望に応えるうちにこれだけの品揃えになりました」(飯田さん)。どれを選んだらいいか分からないという方は、スタッフに用途や希望を伝えれば、あなたにぴったりのものを提案してくれます。
セレクト商品のほか、飯田さんが職人とタッグを組んで開発したオリジナル商品も13種類展開。これらのオリジナル商品は、「人生が変わる料理道具」と称し、品番の頭にその頭文字をとった「JK」がついているのが目印です。なかでも、2020年度グッドデザイン賞を受賞したピーラーや、5年の歳月をかけて完成した金おろしが代表的なアイテムで、これを目当てにわざわざ海外から足を運ぶファンもいるのだそう。また、日本三大刃物の産地・関市の職人、金物の街・燕三条市の職人とともに制作をするなど、日本各地のものづくりの現場と強い繋がりを持っているのも『飯田屋』ならではの強み。だからこそ、利便性と機能性どちらも兼ね揃えた、質のいいアイテムをつくることができるのです。
ピーラーは右きき用だけでなく、左きき用もあります。また、替え刃式なので永く使うことができます。エバーピーラー 右きき用/左きき用 3,300円、エバーピーラー 替え刃 990円
ピーラーの開発では、刃の角度を1度ずつ調整しながら試作を重ねた結果、軽い力でスッと薄く皮がむける仕上がりに。
食材の繊維をつぶさず、ふわふわにおろせるよう徹底的に研究されたおろし金。受け皿が付いていて使い勝手も抜群です。エバーおろし 4180円
店舗の3階にある研究室にお邪魔したところ、狂気とも言えそうなサンプルや試作品の数に驚き! おろし金に関しては、世界中の300種類以上を試して研究を重ねたそう。
この記事の内容は2026年01月20日(公開時)の情報です







