2025.10.15
原宿の新たなカルチャーを生み出す複合コンセプトストア
音楽プロデューサーの藤原ヒロシ氏がディレクションを手がけるコンセプトストアが『V.A.』です。以前はカフェラウンジ『montoak(モントーク)』があり、国内外の人達に愛されていました。その跡地に外観はそのままに、新たなコンテンツやエッセンスを加え、2024年12月にオープンしました。ストア名の由来は“Various Artists”からで、さまざまなモノ・コト・ヒトを交差させた新たな価値観を提案しています。
『V.A.』は2022年3月に閉店したカフェラウンジ『montoak』の跡地にあり、運営をしているのは『bonjour records』や『ADAM ET ROPÉ』などを手がけるジュングループ。フロアは2階にわかれており、1階はアパレルアイテムを中心とした商品の販売、2Fがベーカリー『VAT BAKERY』とカフェスペースになっています。全体のディレクションを手がけたのは、音楽プロデューサーである藤原ヒロシ氏で、内装は建築家の荒木信雄氏、カフェスペースの監修は『montoak』のプロデュースを手がけていた空間プロデューサーの山本宇一氏と、プロフェッショナルな方達が参加されています。
1階の販売スペースでは、ここでしか手にすることができない限定アイテムがたくさんあります。例えば『UNDERCOVER』のデザイナー、高橋盾氏やディレクターの西山徹氏(『WTAPS』『FPAR』『DESCENDANT』)がデザインを手がけたアイテムであったり、『L.L.Bean』や『agnès b.』といったブランドとコラボレーションしたアイテムと、さまざま。しかもどのアイテムもひとひねりのアイデアが加えてあって、見ているだけでも刺激的で新しい発見があります。またこちらのスペースでは不定期でポップアップイベントが開催されていて、そちらもなかなかお目にかかることができないアイテムが取り扱われているので、見逃せません。
『montoak』の面影も残るカフェスペースは、2024年に閉店した神田の純喫茶『エース』から譲り受けたというインテリアが使われており、赤と白のコントラストが特徴です。提供されるドリンクは白玉とあんこがミックスされた“あんこ抹茶ラッテ”や見た目も美しい“カフェパリス”といったオリジナルドリンクが目を引きます。窓際の席からは表参道の街路樹を見下ろせて、ドリンクを楽しみながら表参道の景色を楽しむといった贅沢な時間を過ごすことができるのでおすすめです。
パンを生地に乗せるバットごと焼き上げることから『VAT BAKERY』と名付けられたベーカリーは、店内で焼き上げているのが特徴です。ショーケースには人気のシナモンシュガーをはじめ、カスタードクリームやラズベリーが入ったドーナツといったスイーツ系から、明太子ソースやリオナソーセージが載った惣菜パンなど、バリエーションも豊富。焼きたてをテイクアウトすることはもちろん、カフェスペースですぐに食べることもできます。
日々新たなトレンドが生まれる原宿エリアの憩いのスポットであり、新たなカルチャーを発信もしている『V.A.』は、原宿を訪れた際にぜひ立ち寄っていただきたい場所です。
フロアごとにInstagramのアカウントが異なります。
この記事の内容は2025年10月15日(公開時)の情報です