ポークカツレツやオムレツの発祥地! 日本の元祖洋食店
日本の洋食が生まれたレストラン『煉瓦亭』。ポークカツレツ(とんかつ)、オムライス、ハヤシライスなど世界で人気がある日本の洋食発祥のショップです。その歴史は130年、創業当時のメニューや味が現代に引き継がれていて、どの料理も他では味わえない深みのある味わいが特徴。日本の歴史や文化が感じられる内装や外装もポイント!
明治28年、1895年に銀座で創業した『煉瓦亭』は、日本で最初の洋食店であり今も行列が絶えない大人気の料理店です。その歴史は130年! ポークカツレツをはじめとするフライものにオムライス、ハヤシライスなどの洋食メニューはすべて『煉瓦亭』が発祥。言わば、日本の洋食を発明した料理店なんです。創業当時からの考え方をベースに、革新的なアイディアを織り交ぜながら昔ながらの正統な日本の洋食を提供し続けています。
銀座のガス灯通り沿いにある『煉瓦亭』。趣のあるレトロな外観が目印です。お店があるのは明治時代にあった銀座煉瓦街の跡地でもあり、当時のレンガが工事現場から発見され、それを外観に使用しています。
『煉瓦亭』には日本初のものがたくさんあります。例えば、とんかつに生パン粉を使用したのも、千切りキャベツを添えたのも、ウスターソースをとんかつにかけたのも全部、『煉瓦亭』が発祥です。ちなみに、当時の生パン粉は同じく銀座の木村屋から仕入れたパンを挽いていたそうです。その材料や調味料が世間に広まって、いつしか生パン粉やウスターソースを扱う会社が生まれたのだとか。まさに、日本の洋食の原点がここにあるわけです。
ポークカツレツと千切りきゃべつも、かけているソースも、ここに映っている全部が『煉瓦亭』発祥のもの! ポークカツレツにソースを少しだけかけてサッといただくとサクサクの食感とジューシーなお肉のコントラストを楽しめます。
『煉瓦亭』のポークカツレツは今も天ぷら鍋で揚げられていて、この調理法は創業当時から変わらない点であり、当時は革新的なことでした。『煉瓦亭』はポークカツレツを始めとした天ぷら鍋で揚げるディープフライの元祖で、ハンバーグの原型となるミンスミートボールというメニューを揚げてみようといった発想からメンチカツレツが生まれたり、今では洋食の代表メニューでもあるエビフライやカキフライといったメニューも生み出しました。
お店は、1階から3階まで3つのフロアで構成されています。1、2階にはビニールのテーブルクロスがモダンな雰囲気を醸すテーブル席。3階には座敷席も用意されています。1階に飾られている『煉瓦亭』を描いた絵は画家、絵本作家の堀川理万子さんによるもの。堀川理万子さんは、4代目店主 木田浩一朗さんの同級生という繋がりがあり、絵の中にも木田さんがお客さんを迎える様子が描かれています。
また、外壁の特徴的なレンガ壁は明治時代に作られた銀座煉瓦街に使われていたレンガが使用されています。そんな歴史を感じられる料理店なのに、リラックスして食事できる空気が店内に漂っています。日本らしい文化が感じられるお店で、日本ならではの料理を味わってみては?
2階のテーブル席フロア。上品な床や落ち着いた風合いの照明などから、昔ながらの日本の洋食屋さん然としたモダンな雰囲気が感じられます。
1階フロアにあるテーブル席。飾られている絵は、4代目店主 木田浩一朗さんの友人でもある画家、絵本作家の堀川理万子さんが『煉瓦亭』のために描き下ろした作品。お店の外観が可愛く描かれています。
入り口の扉に刻まれた『煉瓦亭』の文字。このデザインから昔ながらの風合いが感じられます。そんな日本らしい伝統と歴史が感じられるのも、『煉瓦亭』の魅力です。
お肉はロース肉を使用し、さっぱりとした味わいに。衣はさくさく、中はジューシーという絶妙なバランス感。元祖ポークカツレツ 2,900円
パリッとした鶏皮に歯応えのある鶏肉が最高です。付け合わせの野菜も美味しくて相性が抜群で食べ応え満点。グリルドチキン 2,200円
煉瓦亭発祥のハヤシライス。1週間煮込んだデミグラスソースに、炒めた新鮮な牛肉と玉ねぎを加え、ソースにしているのが特徴です。元祖ハヤシライス 3,300円
玉子をたっぷりと使いソフトに焼き上げ、さくっとスプーンが入るように作られた煉瓦亭オリジナルのオムライス。明治誕生オムライス 2,800円
この記事の内容は2025年03月22日(公開時)の情報です