圧倒的な在庫数で渋谷のレコード聖地跡地に拠を構える
世界中のレコードラバーに愛される渋谷において宇田川町は、指折りのレコードショップエリア。そんな人気店が集まるエリアの中で、聖地として名を馳せたレコードショップ、DMRの跡地にあるのが今回紹介します『HMV record shop 渋谷』です。2014年のオープン以来、他店舗を圧倒する品揃えとジャンルの幅広さで、連日国内外から多くの人が訪れています。
1990年代には200店舗以上のレコードショップがあったという渋谷で、レコードの聖地として高い知名度を誇ったのが『DMR』でした。その『DMR』が2014年に閉店、同場所にオープンしたのが、日本上陸35年を迎えた「HMV」が運営する『HMV record shop 渋谷』です。同店の魅力は、なんといってもオールジャンルでセレクトされたレコードの品揃え。その数はなんと1階と2階の2フロアを合わせると8万枚を超えるそう!
たくさんのレコードを取り扱っている『HMV record shop 渋谷』では、お気に入りのレコードを見つけやすいように、ジャンルや年代など、細かくコーナーが分かれているのも大きな魅力です。1階は、洋邦ロックを中心に、日本の歌謡曲やアニメ、映画のサントラ、7インチレコードのコーナーがあり、2階は渋谷ならではのクラブミュージックを軸に、ヒップホップやR&B、レゲエ、ジャズなどを取り扱っています。中でも日本の歌謡曲やポップスは、年代ごとにコーナー展開をしていたり、観光客からも人気の高いシティポップコーナーがあったりして、特に力を入れています。
今や世界中で人気を集めているレコードだけに、中古だととても高価な値段で取り扱われているものもあります。それは当時の流通枚数の少なさや人気のジャンルといったもの。そんな高価すぎてなかなか手が出しにくい状況を打破するためにも、HMVでは自ら企画を行い新たにレコード化させているものがあります。それは過去にリリースされたレコードの再発盤であったり、CDのみしか展開されていなかった音源のレコードなどさまざまで、より
多くの方にレコードに触れてもらいたい思いから始まった企画で、国内外のユーザーからとても大きな話題を集めています。
『HMV record shop 渋谷』がオープンした際に、記念企画として再発された大貫妙子の2ndアルバム『SUNSHOWER』。4,400円
シティポップの名盤として今なお人気が高い池田典代の1stアルバム『DREAM IN THE STREET』の再発盤。クリアヴァイナル仕様。4,950円
HMV企画で限定リリースされた浜田金吾の1982年リリースの4thアルバム『Midnight Cruisin’』もカラーヴァイナル仕様。4,400円
オリジナル盤は高値で販売されてもいるシティポップの名作にして、1982年に発表された間宮貴子のアルバム『LOVE TRIP』の再発盤は、HMV企画。4,950円
海外にもファンを持つロックバンド、銀杏BOYZが海外のレーベルからリリースした『ぶるぶる』。3,960円
『HMV record shop 渋谷』はレコードの展開だけに限らず、これまでとは違ったことにもチャレンジしています。それが2023年にショップ内に誕生したギャラリースペース「Bankrobber LABO」です。場所は2階フロアの奥にあり、アーティストの個展や企画展を不定期で開催しています。他にもレコード関連のグッズやアクセサリーの販売を行っていたり、スーベニアにもおすすめなオリジナルグッズを展開していたりとさまざまです。これもレコードに触れてもらうための新たな試みではないでしょうか。オープンから10年を超え、ますます勢いに乗っている同店にぜひとも足を運んでみてください。
お土産にもぴったりなショップオリジナルのグッズ。レコードも入るトートバッグ 440円、ショップロゴの入ったTシャツ 2,500円
この記事の内容は2025年09月05日(公開時)の情報です