ダンスミュージックの新たな魅力に出会えるレコードショップ

Lighthouse Records

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レコード文化が再び世界的に盛り上がりを見せていますが、中でもハウスやテクノ、エレクトロといったダンスミュージックのレコードは世界中で日々、新しい作品がレコードで生まれています。そんな世界中にちらばるダンスミュージックのレコードに特化しているのが、『Lighthouse Records』です。さまざまなレコードショップがひしめく渋谷にあって、独自のセレクトでダンスミュージックの今を切り取っています。

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最新から定番まで世界各国のダンスミュージックが豊富に揃う

現在、レコードカルチャーは世界的にブームになっていますが、2000年代はCDの最盛期ということもあってレコードの売り上げはよくありませんでした。そんなレコード低迷期の2008年に、バイヤーでもある森広康晴さんが初代オーナーだった方と一緒に『Lighthouse Records』を渋谷にオープンしました。オープン当初から欧米を中心にディープハウスやテクノ、ディスコといったダンスミュージックのレコードを展開し、独自のスタンスで運営されています。そのセレクトは、日本はもちろん世界各国のダンスミュージックラバーから注目されていて、さまざまなお客さんが訪れます。

ショップ内にはさまざまなところにレコードがディスプレイされていて見ているだけでも楽しめます。

「1980年代後半に活躍したアイドル歌手の島田奈美が歌うこちらの作品は、和モノハウスの名作として世界的に人気があります。こちらは再発盤で、曲を手がけているのは寺田創一です」(森広さん)。Soichi Terada & Nami Shimadaの『Sunshower』 2,550円

「海外の方におすすめすると気に入ってもらえることが多い和モノハウス。ピアノの音がジャジーなディープハウスです」(森広さん)。Manabu Nagayamaの『Light And Shadow (incl. Masalo Remix)』 2,700円

「京都をベースにグローバルに活躍しているStones Taroの最新作です。しっかりとベースの音が効いたダンスミュージック作品で、こちらも海外の方に人気があります」(森広さん)。Stones Taroの『Clutch』 2,650円

「東京発のレーベルSound Of Speedからリリースされた生演奏を交えたディープハウス作品です。Kuniyukiによる生楽器と、CushtyことNick Cohenによるベースラインがクールです」(森広さん)。Kuniyuki & Cushtyの『Tremor』 2,900円

「ニュージーランド出身で南ロンドン在住の兄弟デュオの初アルバム。歌モノからリスニングものまで、ダンスミュージック初心者でも楽しめる1枚です」(森広さん)Chaos In The CBDの『A Deeper Life』 5,450円

「髙嶋酒造という酒蔵がリリースした静岡県沼津のバンドの12インチ。アナログオンリーの300枚限定で一般流通はほとんどしておらず、毎回人気のある作品です」(森広さん)。感応式(kannoushiki)の『SENBON / Horizon』 3,080円

歴史的価値もあるヴィンテージ機材にも注目

広々としたショップにはなかなかお目にかかれないヴィンテージのスピーカーやレコードプレイヤーがレイアウトされています。特に存在感のある1950年代のスピーカーからは、現代のスピーカーとは違った奥行きの深い音が流れており、その音を聴くだけでも楽しい気分になれます。もちろん試聴もできるので、気になるレコードがあればターンテーブルを使ってひとりで聴いてもいいですし、スタッフに声をかけてヴィンテージ機材でかけてもらうのもおすすめです。ちなみにショップ名の「Lighthouse Records」は、森広さんが好きな曲から来ているそうですが、灯台ということでレコードカルチャーの未来を照らしたいという意味もあるそうです。

アメリカのオーディオメーカー、Electro VoiceとKlipschのヴィンテージスピーカーシステム。その音の響きは、奥行きがあって素晴らしいです。

ドイツのオーディオメーカー、EMTのアナログプレイヤー、927st。その存在感もさることながら、希少価値も高いので、海外の方のリアクションがよいそう。

実店舗では中古レコードも販売

『Lighthouse Records』はオンラインでの販売もしていますが、実店舗に限ってはユーズドレコードの取り扱いもしています。ユーズドに関しては、ダンスミュージックのクラシックから最近のレコードまで幅広く取り扱われていて、他には海外のお客さんに向けた日本人アーティストものなども置かれているのも魅力です。買い取りも行っているそうなので、新譜のチェックがてらに持ち込んでみてはいかがでしょうか。またショップでは不定期ですが、インストアイベントが行われることもあり、過去には海外のDJの方がプレイされたこともあるので、そちらも見逃せません。

ジャンル別に分けられたユーズドレコードコーナー。新旧問わずさまざまなダンスミュージックが置かれているので、海外のお客さんもよくチェックされているそう。

試聴機は3つあります。ショップではドリンクも販売しているので、飲みながらお気に入りを探すこともできます。

Photo: Shinpo Kimura / Text: Shuichi Aizawa (PineBooks Inc.)

この記事の内容は2025年08月08日(公開時)の情報です