シティポップも和フュージョンも強い渋谷のレコード店
渋谷・宇田川町の老舗レコードショップ『Face Records』。その新たな展開として2020年にオープンした『Face Records MIYASHITA PARK』では、和モノ(日本の音楽)にも強い、オールジャンルの中古レコードを幅広く展開。初心者にも人気のレコードプレーヤーや音楽グッズも充実しており、世代や国籍を問わず多くの人にレコードカルチャーの魅力を届けています。
1996年、当時多くのレコードショップが軒を連ねた聖地、渋谷区宇田川町にオープンした『Face Records』。それから29年もの間、プロのDJたちからも愛され渋谷のレコードカルチャーを育ててきました。
今回紹介する『Face Records MIYASHITA PARK』 は、公園×商業施設×ホテルが一体となった今の渋谷を象徴するカルチャースポット『MIYASHITA PARK』に2020年にオープン。「様々な人種や世代が交わる渋谷の商業施設という特性を生かし、今までレコードに馴染みのない若い世代の方にもレコードに触れていただくきっかけになる場所にしたい」とスタッフは語ります。
オールジャンルなレコードがバランスよく配置されている店内。
1994年にメールオーダーによる中古レコードの通信販売専門店として『Face Records』は誕生。
商業施設という場所柄、レコードに馴染みのない方がふらっと立ち寄ることも考えて、様々なジャンルのレコードを置いています。店内には中古レコードが8〜9割を占め、シティポップや歌謡曲、ロック、ジャズ、ソウル/R&B、ヒップホップなどの人気アナログ盤が揃います。初心者もマニアも楽しめる定番中心のラインナップで、海外からの訪問客も多く、5,000円以上の購入で免税対応も可能。スタッフによる丁寧なレコード買取りサービスも魅力です。
届いた中古盤をチェックするスタッフ。入荷は、ほぼ毎日あり。
数あるレコードの中でも外せないのが、シティポップを中心とした和モノのレコード。山下達郎や大瀧詠一、大貫妙子など人気アーティストの定番タイトルが揃い、海外からの来店者を中心に注目を集めています。中にはレア盤や、思わぬ掘り出し物が見つかることも。また、シティポップからの流れで最近では、“和フュージョン”(ジャズを基盤にファンク、ラテンやロックなどが融合された音楽の日本版)の人気も上昇中。高中正義やカシオペアといったアーティストは、海外DJのプレイによって再評価され、ますます熱視線を浴びています。
『Face Records MIYASHITA PARK』では、レコードだけでなくプレーヤーの品揃えも豊富。初めてアナログに触れる方が気軽に楽しめるよう、Bluetooth対応など現代の仕様を取り入れた低価格帯モデルを中心に、常時5種類ほどをラインナップしています。中でも、見た目がキュートでコンパクトな『サウンドバーガー』は、海外のお客様にも人気の一台。さらに店内では、有名アーティストのTシャツなど音楽ファン向けのグッズも展開。渋谷の音楽カルチャーを肌で感じられる一軒です。
思わず買いそうになる人気ミュージシャンのTシャツ。
この記事の内容は2025年08月05日(公開時)の情報です