2025.12.04
日本におけるセレクトショップの先駆けである『BEAMS』が、独自に築き上げてきたカルチャーをよりグローバルに推進するプロジェクト、『BEAMS CULTUART』。アートやエンタメといったファッションとも密にリンクするカルチャーをベースに、新たな価値観を提示しています。そこで今回は2026年に創業50年を迎える『BEAMS』が目指す未来を『BEAMS CULTUART』を軸に探っていきます。
『BEAMS CULTUART』のプロジェクト背景や具体的な発信内容について、2025年9月にオープンした『BEAMS CULTUART TAKANAWA』でショップマネージャーを務めている日下拓哉さんにお話を聞かせていただきました。『BEAMS CULTUART TAKANAWA』では、既存のカルチャー系レーベルである『BEAMS T』『TOKYO CULTUART by BEAMS』『マンガート ビームス』『bpr BEAMS』も取り扱われています。
「『BEAMS CULTUART』は、アートを軸にデザインやエンタメといった『BEAMS』のカルチャー関連の事業や活動をグローバルに推進したり、取り扱うジャンルの拡張や、新規事業への参画を担っています。展望としては、『BEAMS』が大切にしてきたアートやカルチャーとお客様との接点を増やしていきたいと考えています」(日下さん)
1976年の創業時から、ファッションに限らずライフスタイルを提案してきた『BEAMS』だからこそできるプロジェクト。ジャパンカルチャーは、さまざまな要素がミックスされたことで独自の発展を遂げてきたので、『BEAMS CULTUART』もどのように進化していくのか楽しみです。
『BEAMS CULTUART』ではこれまでに、アート関連のイベントにコンテンツやアイテムを提供したり、カルチャー関連のレーベルを月単位で紹介するポップアップストアを台湾で開催するなどもしてきました。そして2025年の9月には『BEAMS CULTUART』として初の単独店になる『BEAMS CULTUART TAKANAWA』を、未来実験都市でもある高輪ゲートウェイに誕生した『NEWoMan TAKANAWA』にオープンさせました。ショップにはギャラリースペースがあれば、レコードや書籍の販売もあり、さまざまなカルチャーが詰まっています。
「満を持してオープンしたこちらのショップは、まずはアートに触れてもらう入り口として機能させたいです。そのため、『BEAMS CULTUART』の視点で取りそろえたアートや音楽、雑貨といったカルチャー要素をいろいろとミックスさせています。例えば、入ってすぐのところにお気に入りのアート作品を気軽に選ぶことができる、“Art Digging”コーナーがあったり、中古レコードを掘ることができるコーナーなども作りました。あとは『BEAMS CULTUART』として独自にセレクトしたアイテムもあります。ゴールとしては、アートをしっかりと提案しながら、さまざまなカルチャーに触れてもらいたいですね」(日下さん)
アートを軸に様々なカルチャーにフォーカスするプロジェクト『BEAMS CULTUART』を通して、日本ならではのカルチャーを掘り下げながらも、新しいカルチャーを同時に生み出そうとしている『BEAMS』ですが、2026年には創業50周年を迎えます。止まることなく新たなチャレンジを続けるその先に何を見据えているのでしょうか。
「まず『BEAMS CULTUART TAKANAWA』としては店舗のギャラリースペースでアート作品の展示販売やポップアップを継続的に開催していくので、今よりもさらにアート色の強いショップになっていく予定です。また『BEAMS CULTUART』には、各レーベルからカルチャー色の強いスタッフが集まっているので、それぞれのスタッフの個性が活かされた企画も準備中です。ファッションが身近にあることはもちろんですが、それを取り巻くカルチャーをもっと提案していきたいと考えています。知らないカルチャーやコトに触れてもらうことで、新しい自分の好きなモノを見つけて楽しんでもらいたいです。50周年を迎える『BEAMS』も楽しみにしていてください」(日下さん)
『BEAMS CULTUART TAKANAWA』では、アート・カルチャーに特化したモノ・コトを企画中とのこと。どんなイベントがあるのかはSNSなどをチェック。
1976年2月、原宿に6.5坪の空間からスタートした『BEAMS』。それからライフスタイルに根差したファッションやカルチャーを独自の視点で発信しながら、ユーザーとともに成長してきました。今やその発信は、東京から日本全国に、そして世界へと広がっており、多くの人から支持を得ています。2026年で創業50年目。いつの時代もワクワクするモノ・コトを発信してきた『BEAMS』から、ますます目が離せません。
