いつ訪れても一流の演奏に出会えるジャズクラブ

新宿PIT INN

公式サイト
住所
東京都新宿区新宿2-12-4アコード新宿B1
最寄駅
新宿三丁目駅 徒歩1分
URL
http://pit-inn.com/
支払情報
現金・クレジットカード
SNS
Wi-Fi

1965年に創業し、日本のジャズシーンを支え続けてきた『新宿PIT INN』。新宿三丁目の地下に広がるこの老舗クラブでは、ほぼ毎日ライブが行われ、国内外で活躍する実力派ミュージシャンの演奏を間近で楽しめます。派手な演出はせず、生音と真正面から向き合える空間設計も大きな魅力。良心的な価格設定で、ジャズの玄人から初心者まで気負わず足を運べる、開かれたジャズクラブです。

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新宿に根を張る創業60年を迎えたジャズクラブ

新宿三丁目駅からほど近いビルの地下に広がる『新宿PIT INN』は、1965年創業、60年の歴史を誇る日本屈指のジャズクラブです。渡辺貞夫、山下洋輔、日野皓正といった日本を代表するミュージシャンが数多く出演してきた一方で、新人プレイヤーの登竜門としても長年シーンを支えてきました。

その成り立ちは少しユニーク。もともとは車好きの大学生が始めた、カーアクセサリーを並べた喫茶店でしたが、店内でBGMとして流していたジャズを目当てに人が集まり、やがてライブ演奏を行う場所へと発展。1960年代後半から70年代にかけて、東京のジャズ・ライブシーンを牽引する存在となっていきます。良心的な価格設定で、生のジャズを日常的に楽しめる『新宿PIT INN』は、日本のジャズ史を語るうえで欠かせない存在。今もなお現在進行形で音楽が鳴り続けています。

着席で約70席、立ち見を含めると最大120人ほどが入場可能。演奏者との距離が近いのも魅力です。

壁面には、これまで出演してきたミュージシャンのサイン入りポスターが展示されています。ここに置かれた椅子も客席として使用できます。

店内は適度に薄暗く、老若男女問わず落ち着いて過ごせる空間。カップルから家族連れ、ひとり客まで、客層は実に幅広いです。

1974年、ピアニストのシダーウォルトンがピットインで演奏した際のライブ音源を収めたレコード。このレコードをきっかけにこの場所を知った海外客も多いそう。

実力派が毎日出演!いつ来ても一流の演奏に出会える

『新宿PIT INN』ではほぼ毎日公演をおこなっており、年間700本以上のライブが開催されます。出演アーティストは10代から90代まで世代も幅広く、国内外で活躍する実力派ミュージシャンが出演。ピアノ・トリオなどの王道ジャズから、ギターを主軸にしたバンド編成など、ジャズの文脈を持つ多様なアーティストをブッキングしています。いつ訪れてもハイレベルなジャズの演奏を生で聴ける。さらにチケット代は夜の部、ワンドリンク付きで3,300円〜という手頃な設定。こんなにも気軽に良質なジャズを楽しめる場所は、日本国内はもちろん、海外を見渡しても稀有な存在です。

公演は基本的に昼(14:00〜16:00)と夜(19:30〜22:30)の2部制。1stステージと2ndステージに分かれ、20分程度の休憩を挟みながらじっくりと演奏を楽しめます。2ndステージは有料で配信も行われており、事前に雰囲気を確かめたい人にはおすすめ。(https://streaming.pit-inn.com/

さらに2026年4月からは、約34年ぶりに朝の部を再開するそう。朝から東京観光を楽しみたい人には嬉しいニュースです。

 

取材した日はサックス奏者・中山拓海さんを中心としたカルテットが出演。

中山さんは国立音楽大学を首席で卒業し、これまでに渡辺貞夫、山下洋輔、鈴木勲、森山威男など名だたるレジェンドたちと共演歴を持つ国内外で活躍するサックス奏者。

現在渡辺貞夫バンドのメンバーとして全国ツアーを回るベーシスト・三嶋大輝さんと、佐山雅弘や福原美穂、TOKUなどトップアーティスト達と共演するドラマー・福森 康さん。

ピアニストは、中山さんとセッションで知り合ったという柳原由佳さん。バークリー音楽大学を卒業後、関西と関東の2拠点で活動している。

ステージと客席の段差はほとんどなく、演奏の熱量を間近で感じられます。

音楽だけにじっくり没頭できる空間設計

『新宿PIT INN』では、音楽そのものに集中できる環境づくりにこだわっています。客席はすべてステージに向かって配置され、視線も意識も自然と演奏に向かう設計になっており、ステージ上の演出も、出演するアーティストや音楽に余計な色がつかないよう必要以上に“飾り立てない”ことを意識。派手な照明やスモークは使わず、最低限の演出にとどめています。

また、こだわりの食事とともに演奏を聴くというスタイルが多いジャズクラブですが、ここのフードメニューはナッツなど手軽なスナック類が中心。食事や演出に気を取られることなく、目の前で鳴る生音と真正面から向き合える空間が保たれています。

座席は全てステージに向かって並べられています。

スピーカーにはJBLのVERTEC Seriesを採用。大型フェスやコンサートホールでも使われる本格機材で、生音をダイレクトに届けます。

ステージに向かって左側にはDJブースも完備。公演によっては演奏で使用されるほか、待機時間にはここからジャズミュージックが流れます。

初めてでも迷わない! チケット購入から入場まで

チケットは通常、事前予約と当日受付があります。確実に入場したい場合は公式HP(http://pit-inn.com/)からの事前予約がおすすめ。公演スケジュールは約1カ月先まで公開されており、滞在予定に合わせて事前にチェックできます。サイトは英語表記にも対応しているため、海外からの来店でも安心です。また事前予約は枠の予約のみで、支払いは当日の入場時になります。

予約受付は公演前日の22時まで。それ以降は、当日受付となります。当日受付分は、開場後に予約客がフロアに入り切ったあとの入場になるので、ライブをなるべく前方で見たい、落ち着いて楽しみたい場合は、予約をしておくのがベターです。

なお、公演によってはチケット販売制をとっている日程もあるため、HP等でよく確認しましょう。

公式HPの「SCHEDULE」から、気になる公演日をクリック。青い「Ticket Reservation」のボタンをクリックすると、予約フォームが出てきます。

公演の詳細を確認し、「予約名」と「E-mailアドレス」、「予約数」を入力。文字認証を入力して提出すれば申請完了。その後入力したアドレスに、「予約番号」が明記された確定メールが届いたら、予約完了です。

ビルの入り口には赤と白の電工看板が光ります。

開場時間になったら、看板の案内に従ってビルの階段を降りて地下に進みます。

階段を降りると待合スペースが広がっています。自分の名前(チケット制の場合は予約番号)が呼ばれるまでこのエリアで待機しましょう。

突き当たりに向かって左側にあるグリーンの扉がピットインの入り口。反対側は違うお店なので注意。

中に入ってすぐのカウンターで、スタッフに予約名を伝えてチケット代を支払います。支払いは現金・クレジットカード対応。

さらに進むとすぐにバーカウンターがあります。チケットはワンドリンク付きなので、メニューから好きな飲み物を注文。アルコールからソフトドリンクまで種類豊富です。

追加ドリンクは再びバーカウンターに戻って注文を。追加注文は現金のみの対応です。

飲み物を受け取ったら空いている席へ。席は指定制ではなく先着順。満席の場合は立ち見になります。

厚手のコットンを使用したトートバッグは、ちょうどLPレコードが入るサイズ感。楽譜を入れて持ち運ぶのにも便利。4,500円 手前にあるのは創業60周年を記念して制作されたパンフレット。ピットインの歴史がまとめられています。

ピットイン初となるオリジナルパーカ。シンプルなデザインでユニセックスに着用可能です。色はブラックのみでS,M,L,XLサイズを用意。各4,500円

Photo: Ray Ogishima

この記事の内容は2026年03月04日(公開時)の情報です