都市に開かれた、and wanderの新しいベース

and wanderニュウマン高輪

公式サイト
住所
東京都港区高輪2-21−1 THE LINKPILLARI NORTH 3F and wander
最寄駅
高輪ゲートウェイ駅 徒歩1分
URL
https://www.andwander.com
支払情報
現金、電子マネー、QRコード決済、クレジットカード
SNS
Wi-Fi
無し

2025年9月に『and wander(アンドワンダー)』が『ニュウマン高輪』に新たな拠点を構えました。日本国内のファン層をさらに広げると同時に、増加するインバウンド需要にも応える拠点として選ばれたのが、高輪という立地です。新幹線や在来線が交差し、人の移動が日常的に発生する高輪は、山へ向かう前後や日常の延長線上でアウトドアを考えるための接点となる場所です。そのためand wanderニュウマン高輪では、商品を並べるだけでなく、プロダクト、空間、写真、活動を通して、ブランドの思想を立体的に共有するベースとして設計されています。

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装飾ではなく、構造で語るアウトドア空間

店内は、自然素材や演出的な装飾によって世界観をつくる従来のアウトドアショップとは異なり、外光が大きく差し込む環境を前提に設計された空間が特徴です。豊かな外光を活かすため、「叢(くさむら)」をイメージした多様な植栽を取り入れ、視覚的なアクセントと奥行きを加えています。床面には墨モルタルを採用し、全体のトーンを抑えることで、カラフルなプロダクトが引き立つ構成になっています。

駅直結という立地特性を生かし、山へ向かう前後や日常の延長線上で立ち寄れる“都市側のベース”として位置づけられている。

ダクトを露出させた天井。装飾による演出ではなく、空間の骨格そのものをデザインとして見せている。

登山用ロープや自在金具を想起させる什器ディテール。

衣服を「吊るす」「引っ掛ける」という行為が、アウトドアギアを扱う感覚につながるよう設計されている。

什器の構造が視覚的なアクセントとして機能する売り場。

アウトドアの機能構造を、そのまま店舗設計へ転用している点が特徴。

床は墨モルタルを採用し、仕上げを抑えたトーンでダクトや設備を可視化。

リフレクターに象徴される、機能美というアイデンティティ

店内でひときわ目を引くのが、随所に見られるリフレクター素材の存在です。夜間や悪天候下での視認性を高めるためのこの素材は、and wanderのプロダクトにおいて、長年重要な役割を担ってきました。リフレクターが象徴しているのは、装飾性ではなく、行動を安全に支えるために必要とされた結果としてのデザインです。『and wander ニュウマン高輪』では、その考え方をプロダクトに限らず空間へも拡張し、機能が都市の中でも意味を持ち続ける構成が取られています。

取材時に店内に展示されていた、2025年秋冬コレクション(25AW)のフィールド写真。北海道・恵山でのテスト環境を写し出し、プロダクトが想定する使用条件を具体的に伝えている。

「売る店」ではなく、「関わる拠点」へ

『and wander ニュウマン高輪』が特徴的なのは、店舗を起点としたハイキングクラブの活動です。この取り組みは、単なるイベントではなく、実際に山を歩くことを前提とした行動の場として位置づけられています。ハイキングクラブの活動は、製品テストを兼ねたフィールドワークとして定期的に行われ、丹沢・高尾山・八ヶ岳エリアを中心に、月3〜4回(※不定期開催)のペースで実施されています。参加募集はブランド公式サイトから行われ、経験者・初心者を問わず応募可能です。
さらに店頭では、ランニングやハイキングの経験を持つスタッフが在籍し、トレンドやフィールドでの注意点を踏まえた商品提案ができる点も、この店舗ならではの体験となっています。

不定期で開催される、ハイキングクラブの活動。実際に山を歩き、プロダクトを使用することで得られた実感が、開発や仕様の見直しにつながっている。

ハイキングクラブ活動にも参加している、ニュウマン高輪店長の鈴村さん。趣味はトレイルラン。実際のフィールドテストを通じて得られたフィードバックを、都市側の店舗へと持ち帰る循環が生まれている。

2tone rain jacket 41,800円 山で求められる防水性と可動性をベースに、都市での着用も想定したカラーブロッキングのレインジャケット。フィールドで培った機能を、日常の装いへと落とし込んだ一着。

切り替えによって強調された配色は、視認性とデザイン性を両立。脇下にはベンチレーション用のジップを備え、行動中の体温調整にも配慮されている。

フロントポケットの配置も、行動中の使いやすさを前提に設計されている。

sil daypack PERTEX 19,800円 軽量性と耐候性を備えた、PERTEX素材のデイパック。日帰りハイキングから都市での移動まで、幅広いシーンに対応する。

生地の薄さを感じさせないハリ感と、必要な箇所に施された補強。背負った際のフィット感にも配慮された設計。

使用しないときはコンパクトに折りたたんで収納可能。サブバッグとして携行しやすい設計になっている。

ocean rip 25L backpack 38,500円 耐久性に優れたリップストップ素材を使用した25Lバックパック。ハイキングから一泊程度の行動まで対応する容量。

日帰り〜一泊程度の行動を想定した容量設計で、荷物の出し入れがしやすいシンプルなコンパートメント構成になっている。

上下どちらからも開閉できるダブルジップ仕様で、背負ったままでも荷物にアクセスしやすい仕様に。

PERTEX wind jacket 38,500円 風を防ぎつつ、行動時の快適性を重視したウインドジャケット。レイヤリングの一枚としても使いやすいバランスが特徴。

フードまわりとフロントのディテール。風の侵入を抑えつつ、視界や動きを妨げないバランスが意識されている。

ERTEX素材のウインドジャケットを収納した状態。使用しないときは手のひらに収まるサイズまでコンパクトにまとめられ、行動中や移動時の携行にも適している。

il sacoche 2 11,000円 軽量で耐久性に優れたシルナイロンを使用したサコッシュ。ハイキングから街歩きまで、必要最小限の荷物を持ち運ぶためのアイテム。

Photo: YUMA YOSHITSUGU

この記事の内容は2026年01月24日(公開時)の情報です