約30年の歴史を誇る渋谷の老舗クラブ

青山蜂

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『青山蜂』は窓から都会の喧騒を望める開放的な空間と、複数フロアを行き来しながら多彩なDJプレイを楽しめる点が魅力の老舗クラブ。約30年の歴史の中で培われた独自の雰囲気とカルチャーが息づき、訪れる人々を惹きつけています。現在は若い世代の来場が増え、大人世代と混ざり合いながら新しいクラブカルチャーを形づくる場として進化し続けています。

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3つのフロアごとに雰囲気が異なり、多彩な音楽が交差する

渋谷と青山の中間、六本木通りに佇む『青山蜂』は、1996年のオープン以来約30年にわたり渋谷・青山エリアのナイトカルチャーを支えてきた老舗クラブです。4階建ての建物には、2階のDJバー、3階のメインダンスフロア、4階のラウンジバーとフロアごとに異なる個性があり、テクノやハウス、ドラムンベース、ジャズまで幅広い音楽が鳴り響きます。階を行き来しながら多彩な音に触れられる贅沢な空間は、世代を超えて多くのクラブ好きに愛され続けています。
 
オーナーの後藤さんはこう振り返ります。「90年代半ばは西麻布から青山、表参道のナイトスポットが人気で『蜂』は、あえてその中間地点に作られたんです。初期はアパレルや美容師など業界人が多く集いましたが、2000年代からはアンダーグラウンドな音楽を打ち出し、コアなクラバーの拠点になりました」

ターコイズブルーの外観が一際目を引く。1階と地下1階は別のクラブになっていて、ハシゴをして楽しむ常連も。

2階のDJバーは、踊るも良し、会話を楽しむのも良し。

3階のメインダンスフロア。音に身を委ねて陶酔するならここ。

踊り疲れたら4階のラウンジバーでひと休み。

オーナーの後藤さん(左)は、1998年からスタッフとして働き、2005年からオーナーに。『青山蜂』と共に人生を歩んできた人物。

店内に入ると妖艶な赤いライトが。非日常の世界に期待が高まる。

週末は早朝から遊べるスタイルへと進化。新たな時代へ

『青山蜂』は30年の歴史の中で、風営法の改正やコロナ禍などにより営業できない時期も経験しました。それでもクラブを慕う常連や仲間たちの支えがあり復活。現在は平日19時から23時55分までの営業、週末には早朝6時から始まる「朝蜂」というユニークなスタイルを確立。夜を遊び足りない人や海外からの来訪者で盛り上がりを見せています。近年は若い世代が中心となり、30代40代のベテラン世代と混ざり合うことで新しいクラブカルチャーが育まれているとか。オーナーの後藤さんは「若いお客さんが増えたことは、クラブカルチャーの未来にとって嬉しいこと。大人と若者が共に遊ぶ空間が理想で、『蜂』もそうなってきている」と語ります。

フレンドリーな店長の清水さん(右)は、DJやイベントのブッキングを担当。

2階と3階のサウンドシステムは、KAWAMOTO AUDIOがプロデュースしており、都内屈指のハイグレードな音質。

渋谷・青山エリアのクラブカルチャーを長年リードできた理由とは?

『青山蜂』を訪れる人々が口を揃えて魅力に挙げるのは、窓から覗く都会の喧騒と開放感、そして複数のフロアを階段で行き来しながら、さまざまなDJプレイを楽しめる点です。長い年月の中で培われた独自の伝統が空間全体に染み込み、唯一無二の雰囲気を感じられるのも長く愛される理由のひとつ。今年で節目を迎えるこのクラブは、11月に30周年記念パーティーを4日間開催予定。オーナーの後藤さんは「30周年までは頑張ろうと思って続けてきました。『蜂』とゆかりのあるDJが多数出演するので、ぜひ遊びに来てください」と笑顔で語ってくれました。

お客さんがよくオーダーするという自家製のアールグレイ焼酎とコーヒー焼酎700円。

自家製漬け込みレモンサワー700円。

窓からは六本木通りを走っている車やビルの夜景を眺めることができ、アーバンな雰囲気を堪能できます。

Photo: Yuma Yoshitsugu / Text: Hajime Sasa(pole)

この記事の内容は2025年10月17日(公開時)の情報です