銀座の景色と美味しいコーヒーを味わう老舗喫茶

銀座 和蘭豆

公式サイト
支払情報
カード(VISA、Master、JCB、AMEX、Diners)、電子マネー(交通系電子マネー(Suicaなど))、QRコード決済(PayPay、PayPayが連携しているAlipay+ サービス)
SNS
Wi-Fi

1972年創業の『和蘭豆(ランズ)』は、銀座の街とともに歩んできた老舗喫茶店。昭和の香り漂う重厚な内装と、大きな窓から望む街角の風景が魅力です。ネルドリップで丁寧に淹れるモカ豆の特製アイスコーヒーや、目の前で楽しめるサイフォン式のホットコーヒーなど、手間と美意識が詰まった一杯が味わえます。

SHARE

X (Twitter) Share on Threads Facebook LINE

昭和の雰囲気漂う店内で、銀座の街角を眺める

重厚な木製のカウンター、あえて梁を見せた天井、温かみのある照明、壁に飾られたピカソの絵──と、クラシカルな内装はほぼ昭和47年当時のまま。創業者の美的センスが息づいています。特徴的なのが、通りに面した大きな窓。低めの椅子に腰かければ、目の前に銀座の街角が広がり、昼と夜で変化する表情を楽しめます。全席喫煙で、今もなお紙のコーヒーチケットが現役。常連がふらりと訪れ一杯を楽しんでいく──そんな昔ながらの「銀座の風景」がここにはあります。

昭和時代のモダンな内装がそのまま残っています。映画のロケ地としても使われたことがあるそう。

大きな窓からは銀座らしい街の景色が。席によって景色が変わるのも楽しい。

昔ながらの紙のコーヒーチケット。常連客が多いのがわかります。

壁にはピカソのリソグラフなど、名画が飾られているのも見どころ。

写真は、創業当時の「和蘭豆」の外観。

カウンターの奥には、木に彫られた「コーヒー異名熟字一覧」が。33番目に店名の「和蘭豆」があります。江戸時代にオランダから日本に伝わったコーヒー豆が「和蘭豆(オランダ豆)」と呼ばれていたことに由来するのだとか。

創業以来、こだわり続けるモカベースのアイスコーヒー

『和蘭豆』の名物といえば、創業当時から変わらない味のアイスコーヒー。一般的には複数の豆をブレンドした深煎りが多い中、ここでは「モカ」のみを使い独自のブレンドを完成。抽出はすべてネルドリップで、専用の器具を使い、スタッフが手作業で丁寧に淹れていています。そこに動物性の生クリームをホイップして浮かべ、特製のシュガーシロップを加えることで、まろやかさとコクのある味わいに。クリームが氷に膜をつくるため、最後まで薄まりにくいのだとか。こだわりが詰まった名品!

夏も冬も人気No.1。見た目もスタイリッシュな、モカベースの『アイスコーヒー』。900円 (5月より価格変更に)

サイフォンで淹れるコーヒーを眺めるのも特別な時間

ホットコーヒーはサイフォンで淹れたもの。カウンターからは一杯ずつ丁寧に淹れる様子が眺められ、香り立つ湯気と共にその工程自体が特別な時間を演出します。「味のサイフォン、香りのドリップ」と称されるように、サイフォンは抽出中ずっと100度を保ち常に豆が湿った状態で風味を抽出するため、「味」の深みが増すそう。さらに、スタッフが丁寧にお客様のカップへと注ぎ入れる所作も見どころ。目と舌で美味しいコーヒーが味わえるんです。

カウンター席に座るとサイフォンコーヒーを淹れる様子が目の前で見れます。

ベストの制服を着たスタッフが、丁寧におもてなしするのも和蘭豆流。

創業当時のメニュー表。「和蘭豆ブレンド」は、今も変わらぬ味。

脚の長い銅シャンパンに入ったおしゃれな『アイスウインナー』。目の前でスタッフがミルクを注ぎ入れてくれるパフォーマンスも付加価値。950円

コーヒーゼリーの上にアイスクリームを乗せて生クリームで覆って仕上げたもの。隠し味にリキュールが使われた高級な味わい。『和蘭豆モカ・ゼリー』も880円

Photo: Uehara Mitsugu

この記事の内容は2025年04月28日(公開時)の情報です