本格ネルドリップが味わえる赤レンガの老舗喫茶店
『トリコロール本店』は、1936年創業の歴史を持つ銀座の老舗喫茶店。赤レンガと回転扉が迎えるクラシカルな空間で、熟練の抽出技術によるネルドリップコーヒーが味わえます。昭和の香り漂うアンティークブレンドコーヒーとともに、日常を離れた特別な時間が静かに流れる場所です。
『トリコロール本店』の誕生は1936年(昭和11年)。コーヒーの普及を目指した初代店主・柴田文次により創業されました。戦災によって一度建物は消失しましたが、1947年に再建され、1982年には現在の二階建ての店舗へと改築。ヨーロッパの街角を思わせる赤レンガの外観とガス灯が灯る光景は、時代の変遷をくぐり抜けた老舗ならではの風格を今に伝えています。
赤レンガを基調としたクラシカルな外観は銀座の華やかな通りの中でもひときわ異彩を放っています。
回転扉をくぐって店内に入ると、シャンデリアが照らすクラシカルな1階フロアが広がります。ネクタイをきりりと締めウェイターベストを着こなしたホールスタッフが丁寧に接客。格式ある老舗の気品を感じさせてくれます。ちなみに、回転扉は冬の寒気や夏の冷気の出入りを抑える実用的な配慮も込められているのだとか。
壁に「エルメス」のスカーフが飾られている一角も。
2階は、1階よりも落ち着いた空気が流れる空間。装飾は控えめで、木の温もりを感じる椅子やテーブルが整然と配置され、自然光と控えめな照明に包まれていています。窓際の席やひとりでくつろげる席もあり、個人の時間を楽しむのにも最適。外の景色を眺めながら過ごすひとときは、まさに銀座の喫茶文化を体験する贅沢です。
天井にある天窓と、通り側の窓からやわらかい光が差し込みます。雨の日はまた違った趣があるのだとか。
窓際にはひとりでゆっくり過ごせる席もあります。
昭和30年代の味わいを再現するため、中南米の高地で収穫された豆を少し強めに焙煎した「アンティークブレンド」。この味を丁寧に抽出するのが、トリコロールのこだわり。「コーヒー抽出技術者」として認定されたスタッフが熟練の技術で至高のコーヒーを提供。注文ごとに豆を挽き、独自のネルドリップ方式で一杯ずつ丁寧に淹れています。
ネルドリップで抽出したコーヒーと新鮮なミルクを高い位置から注ぎ提供される正統派のスタイル。 スタッフが目の前でブレンドするパフォーマンスも楽しめます。カフェ・オ・レ 1,160円
注文を受けてからシューを温め、クリームを挟むため、サクサクとした食感が楽しめるエクレア。690円
朝8時から営業しており、焼きたてのトースト、フレッシュなサラダ、お好きなドリンクがセットになったモーニングセットを提供。行列ができるほどの人気です。アンティークブレンドコーヒーの場合 1,350円
この記事の内容は2025年04月30日(公開時)の情報です