神保町で育むスケートカルチャーのハブスポット

PAGER TOKYO

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書店とカレーの街、神保町の路地裏にひっそりと息づくスケートショップ『PAGER TOKYO』。壁には国内外のブランドのスケートデッキがアートのようにディスプレイされており、セレクトされているアパレルや雑貨も個性的で、どれもスケーターの視点から、選び抜かれたものばかり。スケートボードカルチャーとオリジナリティが混ざり合う、まるで秘密基地のような空間です。これからスケートボードを始めたいという初心者でも気軽に立ち寄れる、スケーター達のハブスポットでもあります。

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スケーターのD.I.Y.のみで作られたショップ

2021年のオープン以来、『PAGER TOKYO』が掲げているのは、スケートボードコミュニティへの還元という純粋な哲学です。一見、玄人好みの佇まいながら、その門戸は驚くほど広く開かれています。経験者はもちろん、これから滑り始めようとする初心者までもが、吸い寄せられるようにこの場所に集います。
 
特筆すべきは、ショップの成り立ち。ショップを象徴するネオンサインから、店内の什器、内装の細部に至るまで、すべてがスケーター達の手作業によって作られています。まさにスケーターらしい視点が随所に反映されており、それが独特の居心地の良さを生んでいます。ここは情報交換の場であり、カルチャーの刺激を肌で感じるための、スケーター達のリビングルームなのです。

ショップの目印は、アイコニックなデザインが目を引くネオンサインです。これもスケーターの手によるもの。

ショップに入って圧巻なのは壁にディスプレイされたスケートデッキです。どれも個性的で見ているだけでも楽しめます。もちろん購入もできて、コンプリートデッキまで組むことができます。

ショップの床から、什器、壁、さらにはウィンドウペイントなど、ショップデザインのすべてをスケーターのD.I.Y.で行ったそうで驚きです。

天井の意味深な数字には、スケーターらしいメッセージが潜んでいるのでチェックしてみて。

スケートボードメディアが運営するリアルなスケーター交流拠点

『PAGER TOKYO』をプロデュースしているのは、アジアを代表するオンラインスケートメディア『VHSMAG』。デジタルでスケートボードカルチャーを牽引してきた彼らが、あえてオフラインの場を設けたのは、顔の見えるコミュニケーションを通してより深くカルチャーに貢献したいという願いから。そのため、ショップに立つスタッフもまた、現役で滑っているスケーター達。ギアの選び方からスポットの話まで、彼らの言葉には現場のリアリティが宿っています。

日本発、アジア最大級のスケートボードメディア、『VHSMAG』。国内外を問わず、スケートボードにまつわる情報をさまざまな切り口でオンラインで発信しています。

 

ショップで接客をしてくれるのは現役のスケーター達。この日は、佐川海斗さん(左)と西宮ジョシュアさん(右)が店頭に立っており、コンプリートデッキも組んでくれます。

また、メディアとショップのアイデンティティであるロゴデザインを手がけているのは、伝説のデザインユニット『イルドーザー』を経て、今なお幅広いメディアで異彩を放つアートディレクター、石黒景太氏。彼が紡ぎ出すグラフィックの世界観が、ショップに単なるスケートショップ以上のカルチャー的な奥行き を与えています。もちろんショップのオリジナルグッズのデザインも彼が手掛けています。
 

石黒景太氏がデザインした『VHSMAG』と『PAGER TOKYO』のロゴ。ちなみに『PAGER TOKYO』のショップ名の由来はポケベルからきているそうで、デザインにも反映されています。

アパレルもアートも、スケートカルチャーをまるごと体験

『PAGER TOKYO』のセレクションに妥協はありません。デッキやトラック、ウィールといったギアから、国内外のスモールブランドを中心としたエッジの効いたアパレル、小物まで、スケートボードカルチャーを多角的に切り取ったアイテムが並びます。さらに目を引くのは、スタッフが収集したレコードや、スケートボードの精神性を宿した雑貨。音楽にアート、そしてストリートの遊び心。それらが混ざり合う『PAGER TOKYO』は、まさに現代のスケートボードカルチャーの縮図といえるでしょう。

スケーターのダニエル・クレイテム(DANIEL KREITEM)氏が、ロンドンを拠点にグローバルで展開するスケートブランド『YARDSALE』。都内でも豊富に取り扱っているショップは少ないので、注目です。左から、Tシャツ 9,900円、7,150円、8,250円

1990年代にスケートボードの聖地として名を馳せたEMBにあった名物セクションをお香立てに。『KCV』のお香立て 4,950円

将棋の駒をモチーフにしたユニークすぎるデザインは、『壁部』のスケートワックス。その名もWAX 極滑 各660円

大阪を拠点に活動しているスケートボードクルー、DOGGY PISSが2025年にリリースしたスケートボードDVD『人間バイブス』 2,420円

海外ブランドからリリースされている日本人スケーターのシグネチャーデッキ。今や日本人スケーターは世界で活躍しています。左から、フランス発の『Magenta Skateboards』からリリースされた座間翔吾のデッキ 15,400円、アメリカはサンフランシスコ発の『GX1000』からリリースされた戸倉大鳳のデッキ 15,400円、世界トップクラスのライダーが所属しているアメリカの『APRIL』からは、オリンピックメダリスト堀米雄斗のデッキ 14,300円

ショップオリジナルのロゴTシャツはカラーバリエーションが豊富に取りそろっています。もちろん、デザインは石黒景太氏。人気アイテムです。各4,180円

ショップで試聴することもできるレコードは、スタッフセレクトによるもの。販売もしているので気になるものがあれば試聴してみて。

ものを買うという行為の先に、その背景にあるスケートボードカルチャーや熱量を体感する。神保町の路地裏で、あなたも奥深き世界に触れてみてはいかがでしょうか。

Photo: Yuji Sato / Text: Shuichi Aizawa(PineBooks Inc.)

この記事の内容は2026年04月08日(公開時)の情報です