2025.05.02
音楽とアート、ファッションが交わる
『bonjour records DAIKANYAMA』は、1996年、代官山にオープン。"bonjour"という名前は、ジャンルや国籍を問わず、良いものを世の中に発信していくという思いからつけられたそう。日本国内外のレコードやCDに加え、アーティストやブランドとコラボレーションしたオリジナルアイテム、アートブックやZINEなど幅広く取り揃えるセレクトショップで、音楽・カルチャー好きにとっては言わずと知れたスポットのひとつです。
『代官山 蔦屋書店』へ向かう通り沿いにあるこのお店。扉越しにちらりと見える服やレコードに好奇心をそそられ、思わず入店してしまう観光客が後を絶ちません。店内は、塗装が剥がれた木床に、色とりどりのレコードやアパレル、天井から吊るされたミラーボールと、まるで誰かのコレクションを詰め込んだガレージのような雰囲気。雑多でありながらも絶妙に整理された美しさがあり、居心地が良い空間です。
無機質な白い塗り壁に、古びた木枠のドアが温もりを添える正面入り口。中に何があるのか気になる、魅惑的な外観です。
整理されていながらもモダンに寄りすぎない絶妙な空間。天井にはきらびやかなミラーボールが。
ここではレコードを中心に、CDやカセットも販売。ジャズ、R&B、ヒップホップ、エレクトロなどジャンルは幅広いですが、ファッションアイコン的として知られるアーティストや、革新的な音楽を生み出した時代のキーパーソンとなったアーティストの作品がセレクトされています。店内では試聴が可能なうえ、DJとして活動するスタッフから、作品のルーツなど音楽の知識も得ることも。カルチャーを気軽に体感できるショップです。
カセットはバイヤーが個人的に収集していた、流通の少ないレアな音源も。
店内中央には試聴スペースがあり、じっくりお気に入りを選べます。
音楽とファッションは、常に密接な関係にあります。そんなカルチャー自体のあり方を体現するように、アーティストの写真を使ったTシャツなど、音楽にルーツのあるアパレルを多く取り扱っています。と同時に、渋谷やフランスの飲食店のグッズ、ここでしか変えない別注品など、「お土産」として楽しめるアイテムも。文化圏はごちゃ混ぜですが、いずれも品が良くクリーンなデザインで、着こなしやすいものばかり。ファッション好き、音楽好きにおすすめです。
店奥の大きな木製の本棚には、音楽やファッション、サブカルチャーにまつわる写真集やアートブック、ZINEがずらりと並んでいます。日本国外のものがほとんどですが、『bonjour records』がオリジナルで製作した日本語のZINEの取り扱いも。古着、スニーカー、喫茶店など日本のカルチャーを取り扱った内容のものや、サイズが小さく持ち帰りやすい雑誌は、記念に買っていく観光客も多いとか。
L.L.Beanの名品・グローサリートートバッグを、レコードが入る大きさに仕立てたここでしか買えない別注品。カラーはオフホワイト、ペールピンクに加え、ブラック、スレートブルーが新登場。6,600円
1990年代に製造されたSONYのガジェットを整備・メンテナンスして『bonjour records DAIKANYAMA』のブランドカラーのブルーに塗装。
ハンディカムに装着する防水ケースを改造したBluetoothスピーカーはインテリアとしても人気。107,800円
日本の「ジャズ喫茶」を全編英語で紹介しているZINE。写真のvol.1では東北地方にある「ジャズ喫茶」を特集しています。1,000円
この記事の内容は2025年05月02日(公開時)の情報です